たった421円の道具で子供の集中力が高まる方法。
我が家の長男は、今春から小学校に入学しました。
毎朝勢いよく家を飛び出していく姿は微笑ましいものがあります。反面、いろいろ親の頭を悩ます問題も浮上して、改めて子育てにもクリエイティブな思考が必要だなぁと思うこの頃。
その問題の一つ。
集中が続かない問題。
食事でも勉強でも、椅子にジッとしていられないのです。息子が通う小学校では毎日宿題が出ます。ペーパー2枚程度なのですが、やり終えるまでとにかく時間がかかる。まず取りかかるまでダラダラ自宅の中を寄り道。私や妻が幾度となく声をかけ、ようやくダイニングテーブルへ(我が家はダイニングテーブルで宿題を行います)。しかしほんの10秒もしないうちに椅子を立ち、別のことを始めたり、トイレに行ったり・・・。
これまで注意し、諭したり、条件付けたりと北風やら太陽的にと様々試しました。それらの効果って瞬間瞬間はあるけど、長続きしないもの。
僕のもつありとあらゆるコミュニケーションテクニックを駆使してみましたが、のれんに腕押し状態ですわ。
ほんとうに子育てには正解がありません。そして人はアイデア尽きると、だんだん腹立ってくるわけで。(コノ、バカチンが!とのど元まで来ることも。。)
しかし、日頃プロとして人に何かを教える仕事をしている僕は、問題を最高のギフトと捉えたい。人はどういう時に集中できるのか、その環境とはなんだろう?と改めて考えてみました。
そういえば僕の場合、何かの企画提案やセミナーアイデアといった思考整理をする際、集中するためにある「道具」を必需品としていることに気がつきました。
自分にとっては当たり前すぎて、忘れていた。コレを試してみよう。
その必需品とは、、、
知的生産をする際には必ず時間制限をもたせるのです。例えばこのアイデアは3分でケリをつけよう、と決めてから思考をスタートする。
適度な時間プレッシャーがあると、集中力が格段に変わります。夏休みの最終日の集中力、アレなんかそうですね。つまり時間の区切りを意識することで、「時間」の密度は濃くなるのです。
とにかく物事を考える際には視界の中にキッチンタイマーを置いておく。時間の制約がないと、人はいつまでもダラダラと考えてしまうものです。生産性を上げる道具として、キッチンタイマーは最適なのです。
この方法を、長男に試したわけです。
「この宿題は、3分でいけるかな?よーいスタート!」プチッと。
問答無用でタイマーを手元に置きました。よーいスタート!なんか子供ってこの言葉で動きますよね。
で、どうだったか。
笑っちゃうぐらい、絶大な効果がありましたよ。
時間内に終えたろ!と自然に思うのでしょう。見たことない集中力を発揮。時間内で終わると「シャー!」って叫び、時間内で終わらないと悔しそうなのです。
そして、最近ではこのドリルだったら2分だなとか主体的に目標を決めたりし始めてます。おぉいいじゃないか息子よ!
結論。あーだこーだ言う必要などなかった。
ただ、静かにタイマーをセットするだけでよかった。
今日、僕は仕事で岡山に行き、あるセミナーでキッチンタイマーを使います。
そういう時もあるからね、アマゾンで同じものを注文しといたよ。
これはパパからのプレゼント。
タニタ でか見えタイマー100分 ホワイト TD-384-WH
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仕事上、いくつかのキッチンタイマーを試してきましたが、今のところコストパフォーマンスが良いと感じるのがこれです。
「要はこれ」思考のススメ。
「とりあえずビール!」
居酒屋におけるおじさんたちの常套句ですよね。僕も思わず言ってしまいます。「とりあえず生!」
先日ある友人は居酒屋で「とりあえず焼きそば」と真顔で言ってたのには新鮮味を感じましたが。
先のことは考えずに「とりあえずコレ!」と言い切るあの瞬間、その後のアタマががゆるんでいく時間帯というのは、日頃のストレスや疲れが癒えてくるなんとも言えない開放感があるものです。
居酒屋における「とりあえず」という言葉には何か潔さや前向きな響きがあるように思うのは僕だけでしょうか。
しかし、仕事だと異なります。
「とりあえず打ち合わせを・・・」。
このフレーズがでたら、危険信号です。「とりあえず」という言葉を頻発するのは、その場で意思決定する気はない、且つ仕事の全体が見えていない表れです。
仕事って情報交換ばかりしていても何も進みません。何かやった気がしているだけ。みんなが時間を供出して集まる打ち合わせです。その場で意思決定する場にしないと、ただただエネルギーを消費するだけ、となります。
そんな状態をシンプルに避けるのはカンタン。
「要は何を決めるのか?」「これ!」
というゴールをいつも明確にする。明確にするというより、絞り込む感じです。打ち合わせや会議の最初に、「要はこれ」を絞る。要は、の部分からスタートするようにしていく。「要(かなめ)」となる本質を最初から押さえて共有していくと、5分で終わることだってあります。じゃ、お疲れ様。解散!
そんな打ち合わせや会議があってもいい。決めた後にリラックスして情報共有をしたっていい。最初に「要はこれ」思考でスタートしたらいいのです。
僕も仕事上、お客さまの会社に訪問して打ち合わせをすることが多くあります。ズバリ言うと、「とりあえず」の多い会社は打ち合わせや会議がやたら多く、「とりあえず」が多い人に仕事のできる人は•••、というのが実感です。
そういう場合、仲良くなったタイミングを見計らってそっと手渡すようにアドバイスしたりします。
振り返ってみてください。これまでの打ち合わせや会議の多くが、なにを決める集まりなのか、が結構ぼやけてしまっていなかったでしょうか。打ち合わせ後、妙な疲れや不毛さを感じることも多かったのでは。
「要はなんだ?」
いちばん大事な本質にフォーカスする思考は、打ち合わせや会議だけでなく、あらゆる仕事に通用する思考のきほんであり、毎日のトレーニングです。
もっと仕事をシンプルに、カンタンにしよう。
さぁ今日からの打ち合わせ、「要はなにを決める?」という問いからスタートしてみて下さい。
でも、1つだけご注意を。「要はなに?」これを夫婦のコミュニケーションで使うと、相手から瞬時に嫌われます。(相手にぶつけるのではなく、あくまで自分の思考整理に使うと効果的ですよ、自戒を込めて)
では今日もシンプルに、シンプルに。
プレゼンのきほん。
言いたいことは「ひとつ」にする。これがきほんです。
そのひとつを絞るのがムズカシイ?それは自分視点で物事を考えているからかもしれません。頭の中でアレもコレもと伝えたい欲がうごめくのです。アレもコレもとたくさん伝えても、ほとんど伝わっていなかったという経験ありませんか?
プレゼンは自分ではなく、いつも相手からスタート。「相手にとって、これは大事なことか?」このしつもんで判断してみましょう。シンプルに「ひとつ」が絞られるていくはずです。
もしも、です。
目の前の大切な人に、”たったひとつ”のことしか伝えられないとしたら、あなたは何を手渡しますか?どこか誰かからの借り物のコトバではなく、相手の切実さに寄り添う本心からの言葉をつむいでみましょう。相手はあなたの内なるコトバが聞きたいのです。
伝え方が9割・・と言われる世の中ですが、相手にとって大事な「ひとつ」を考える姿勢、本心からの言葉は伝え方以上に大切なきほんだと僕は思うのです。
子供の夏休みも終わりました。我が子にはなかなか一言で終われない夏でした…僕もまだまだです。
風通し、いいですか?
組織力を決めているのは、個々人の力量もさることながら、一番大事なのは社長も含む、組織のコミュニケーション力である。近頃、「働き方改革」の潮流から生産性向上のテーマで相談を受けるようになってきた。僕が行うコンサルテーションではまず組織のコミュニケーション状態を聞かせていただく。こんな感じだ。
僕:「どなたか御社で一番新人の方とお話ししたいのですが・・・1分ほどよろしいでしょうか?あ、事務をされているAさんですね。1つだけ質問させてください。」
Aさん:「・・・はい、なんでしょうか?」
僕:「御社の社長は、将来この会社をどんなふうにしたいのでしょう?」
Aさん:「さぁ、わかりませ〜ん」終了。
この組織の風通しの状態はいわずもがな。例えばこの状態で研修や制度の改革、システム導入を図ったところで、残念ながら成果はあまり期待できないだろう。生産性向上を図るには、ベースとして、人と人との関係性(コミュニケーション状態)を良くしていくことが大切だ。なぜならどんな仕事でも一人で完結する仕事はないから。あなたの会社もチームプレイでやっているはず。ちなみにこの会話になる組織のトップは、大抵こう言う。「何度も繰り返し伝えているんだけどなぁ〜」と。
コミュニケーションといっても、ただ話せばいいわけでない。僕なりの7つのポイントを示してみたい。
1 何を言ったかではなく、相手に何が伝わったか(要確認すべし!)
2 言葉の定義を合わせよう(曖昧コトバは会社内にたくさんある!)
3 情報共有の前に、実現しようとする価値を共有しよう(価値にフォーカス!)
4 わかったふり厳禁(つもり症候群、かなり多いっす!)
5 事実と解釈を分けて話そう(事実!事実!事実!
6 上司こそ部下にホウレンソウしよう(さすれば部下もやりやすくなる!)
7 ざっくばらんな雑談を推奨(歩き話、立ち話、連れションなど最適!)
組織のコミュニケーションとは、人の体で言えば「血液」にあたる。血液はドロドロだと病気になる。サラサラなのが健康につながる。組織も同様だ。
生産性向上の手段をアレコレ考える際にまずは、「ウチの組織って今、風通しいいのかな?」とリーダーは問うてみるべし。”どこかで血栓がないだろうか?”(大抵ある)誰が悪い、ではなく、「誰と誰の間」か、「どの部署とどの部署との間」か、そういった関係視点で風通しの様子を見てみよう。間に目を向けるのだ。
コミュニケーション力の向上こそが、生産性向上の基本であり、実は即効性もある。
この夏、「風通しサラサラ改革」ってどうですか?
日野原先生。
日野原先生がなくなられた。105歳であられた。生涯現役の方。習慣病という言葉の提唱者でもある。たくさんの功績、著作を残した。直接の面識はないが、僕にとって師のひとりである。それは10年以上前に手にとった1冊の本がきっかけ。東京から転勤で大阪にやってきて、仕事も空回り、不器用で知人友人もいない停滞期だった。
この先の不安ばかりだった僕に、この柔和なおじいさんは優しく語りかけてくれた。
「自分のためではなく、人のために生きようとするとき、あなたはもう孤独ではないのだよ。」(たしかそんな言葉だったと思う)
夏も終わりかけの頃だった。僕は心斎橋にあるドトールで、ひとり読みながら涙がこみ上げてきた。赤ペンをもつ手が震えるほど勇気をいただいた。難しいことではなく、平易で優しい言葉こそ胸に響く。こんな優しい言葉を紡げる人間になりたいと思った。その後、他の著作もフォローし、幾度となく僕は先生のシンプルで温かい文章を通じて励まされたことを思い出す。
本当に支えられました。ありがとうございました。心からご冥福をお祈りいたします。
もしよかったらあなたも今度立ち読みしてみてください。きっと温かな勇気が湧いてくるはずです。
すでにあなたは素晴らしい。
先月、第1期生のプロジェクトが終了した。某業界NO1企業でのプロジェクト。テーマは「女性活躍推進」。最終的には参加者からも経営陣からも大好評で終えることができた。最終日、プロジェクト打ち上げの懇親会を僕は早々に切り上げ、飛び乗った新幹線の中でやりきった充実感とホッとした安心感でシートに沈み込んでいた。危うく新大阪を通り過ぎるところだった。
このプロジェクトで感じたことが3つある。
①「女性活躍推進」という言葉
女性からまったく共感をされないこのワードは次回から止めよう。未だに「女性活用」が・・と堂々と言ってのける地位高めのおじさんもいる。センスが残念。言葉が世界を変える。早々に新たな言葉を生み出したい。
②「男性活躍推進」のススメ
今回、全国の店舗から第1期生という形で選抜された女性社員が対象だった。しかし同時にその上司(すべて男性)にもプロジェクトに参加して頂いた。正直に言おう。いやご本人たちには申し上げたが、上司のあなたがもっと成長しよう。でなければ部下は活躍も成長もしない。そして、上司が仕事を楽しめないと、部下は仕事を楽しめないのだ。
③すでにあなたは素晴らしい
今回プロジェクトに参加された42名の女性の皆様は、個々にいろんな事情を抱え、いろんな希望を持ち、毎日を懸命に生きている人たちだった。一人一人のお話しを聞けば聞くほど感じた。「あなたは、すでに活躍している人たちなのだ」と。そして、素晴らしいアイデアを持っていたり、日々たくさんのことに気づいている。それらは顧客の喜びや売り上げにも関わってくることだ。今までは誰も聞いてくれず、不満になって終わっていたようだ。その不満を出番に変えられないだろうか、僕はそんな思いで今回のプロジェクトを組み立てていった。あなたの景色は変わっただろうか。
すでに活躍をしていた、すでに素晴らしかったあなた。そのあなたは、これから何を大切に仕事をしていきますか?なにをやめて、なにをはじめてみたいですか?どのような生き方をしていきたいでしょうか?
会社に期待をすると、どうしても僕たちは不満になりやすい。不満はいずれ不安になる。そうではなくて、出番として捉え直してみたい。多少なりともワクワクするはず。不満にするか、出番にするか。その解釈はいつだって自分が決められる。
あなたに必要なのは、ほんの少しの勇気だけ。あなたのアイデアや行動が周囲を助けます。大丈夫、あなたはすでに素晴らしいのだから。