【うつむく相手の顔を上げる言葉を持とう】リーダーシップとは言葉の力。
九州地方や長野、岐阜県において継続した豪雨により被災された方々に、心からお見舞いを申し上げます。
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筆者は大阪にある某企業に1年間、毎月通って講座をしていました。
次の主軸になる若手の方々が対象です。
モノゴトの解釈力を高められるトレーニングをしてきました。
先月の最終回で、いきなり言葉のテストをしました。
1年前、みんなが普通に使っていた言葉を並べ、今だったらどう言い変えられるか。
①疲れた
②ついてない
③許せない
④もうダメだ
⑤どうせ、無理
これらはテストの一部ですが、
あなたならどう前向きに言い換えてみますか。
こんなの簡単ですか?
それとも日々レギュラーポジションの言葉たちですか?
嬉しかったのは、
受講者たちから言い換えた言葉がすぐにポンポン出てきたことです。
あー1年やってきてよかった^^
素直に嬉しさが込み上げました。
例えばこんな感じでした。
①疲れた→よくがんばった!
②ついてない→もってるわ〜
③許せない→あ、許します^^
④もうダメだ→まだやれることはある!
⑤どうせ、無理→どうせ、できる!
もちろん、これだけではなく、
それこそポンポン言葉が飛び出しました。
皆、素晴らしい^ ^
とりわけ印象的だったのは、
20代前半のまだ自信を持てていない営業パーソンのある参加者が
「もう、ダメだ・・」を
「もう、伸びしろしかない!」と
自らの言葉で言い換えたことでした。
それはもう叫びでした、笑。
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起こる出来事は変えられないけど、
それをどう解釈するかは「私」の自由。
どうせなら前向きな言葉と解釈を選べばいい。
これができるだけでシンプルに人生は変わります。
な〜んだ、自分次第だったんだ。
そこに気がつけばいいのです。
ハリウッドの映画でも登場するヒーローの言葉は必ずシンプルで前向きです。
どんなピンチの場面でも
「俺にとっちゃ大したことじゃない」とか
「そんなのカンタンだ」と言ってのけますよね。基本的に楽観的です。
え、そうなの!?何かアイデアがあるのかな。
そう期待してしまいます。
当のヒーローにはアイデアなど実はないのかもしれません。
強がりで言ったセリフなのかもしれません。
まあ、大抵そうです。
でも、そのひと言によってうつむく顔が上がるのです。
立ち向かう勇気が生まれます。
これが大事なのです。
「まず顔を上げようぜ。
え?アイデア?う・・ん、それを今から考える。」
これでいいじゃないですか。
もう絶対ムリだと思っていた鉄壁のディフェンスの裏を一瞬で通すスルーパスのような逆転のひと言。
言葉1つで局面は変わります。
「もうムリだ」と諦めていた現実が、瞬時に「なんとかなるかも」の世界に変わる。
リーダーシップとは言葉の力なのです。
ミスや失敗したメンバーに
「おーい、何やってんだよ〜!どうすんだよ!」
というような圧をかけるのではなく、
「OK、伸びしろしかないなぁ^^」
まずそんな声を上司にかけられたら、
仕事しやすいですよね。
失敗を挽回しようと実力も出しやすいはずです。
これは自分に対しても同じこと。
若いみなさんには
まずはじぶんの顔を上げる言葉をたくさんストックしてほしい。
そして日々、屁理屈でいいから強引でいいから
言い換えてみて練習を積んで欲しい。
今年は材料がたくさんあります。
一見、負の出来事やネガティブな気持ちになりがちな出来事、多々。
まさに人生の解釈力が問われる一年です。
でも、どう言い換えられたらじぶんの顔が上がるのか、もうあなたなら始められるはずです。
そしていつの日か関わる大切な方々がうつむいていたなら、その顔を上げられるような、笑顔に変われるような言葉を手渡して欲しいのです。
あなたのふとした言葉から、次のチャンスと勇気が生まれる。
リーダーシップとはそういうことです。
今、どの組織にも足りないのはそんなリーダーシップなのです。
••••と、偉そうに言っていますが、20代の時のワタシはうつむいてばかりでした。
うつむいてばかりで、よく道に落ちている小銭を見つけていたように思います、笑。
今回はあの頃のワタシに伝えているような、そんな気持ちもありながら書きました。
伸びしろ満載の皆さんに期待しています。
むずかしく考えるのではなく、
いつもかんたんに、かんたんに^ ^
このたびのご縁、本当にありがとうございました。
ではまたいつか。
難問だって?
どんな難問でも解決策は100万通りあるぜ!
え?・・それは今から考える・・・ by筆者