ときどき五感を取り戻す。
ここ2週間ほど、家族でゆっくり旅行していました。
充分なリフレッシュができました。
旅行というのは大切なことを気づかせてくれます。
今回もっとも気づいたこと。
あ〜「におい」に鈍感になっているな、と。
田舎に行くと必ず「におい」があります。
土のにおい、カビのにおい、虫のにおい、、、
都会のように化学薬品で作られたにおいではなく、自然物が発する「におい」です。
そもそも都会は、においが少なくなっています。
日ごろ都会で暮らし、視覚(デジタルな)情報ばかりに頼る生活をしていると、私たちはついついデジタルですべてのことが把握できてしまう思い込みをもってしまう。
しかし、本来私たちは目だけの情報ばかりでモノゴトを判断するわけではなく。
耳や鼻、肌から入ってくる感覚も大切で、総合的に判断しているわけです。
特に講師という仕事をしている私にとっては、
「今、この場の空気をどう感じとるか」
という五感からの情報はとても大事になります。
ここに鈍感ではプロにはなれない。
いかにその場の空気をいいほうに変えていけるか。
上手に話すことだけが講師ではないのです。
ときどき自らの五感を取り戻すこと。
旅行というのは最適な手段なのかもしれませんね。
久しぶりの城崎でした。いつ来てもいいとこです。
100の学習よりも、1の練習。
毎日素朴に続けていること。
①毎日1分間のロングブレス
5月から始めて、4ヶ月目に入ります。
今では妻も驚くほど、腹筋の凹凸がしっかり。
呼吸だけでも、”続ける”と腹筋が割れることがわかりました。
姿勢が良くなるし、嫌なこともすっ飛びますよ。
②論語の音読
気分が乗らない日でも1ページ。
集中力が続く日は20分ぐらいずっと音読する。
(ひたすら音読を続けているとゾーンに入ります)
音読を続けていると、確実に頭の回転が良くなってくることがわかりました。
また何か文章をアウトプットする際には、音読での推敲をお勧めします。
要は、何か1個のことを淡々と毎日やることって大事なんだよ、と42歳のおじさんは思うわけです。(企業でのセミナーでも手を変え品を変えますが、実はそれしか言っていない)継続は力なりと昔から言いますよね、あれ。
尊敬する鍵山秀三郎氏は、凡事徹底という言葉で示されました。
日々ビジネスパーソンの成長支援をしていると、皆さん学習(ノウハウ)にはとても関心があり、次から次へとインプットしていく方は多い。
しかし、肝心の練習は残念ながら、ほぼされていない方が圧倒的に多いことに気がつきます。
水泳に例えると、泳ぎ方の本はたくさん購入するし、メダルをとったスイマーの講演会があればすっ飛んで聞きに行く。ツール類は最新のものを揃えます。
しかし、自らプールに飛び込むことはなかなかしないのです。飛び込まずに、あーだこーだ言っています。それ知ってるし、とか。たま〜に飛び込んでも、寒むっ!とか言ってすぐ上がってしまいます。
だから、水を飲み込んでしまった時のやっちゃった感や足をつった時の痛さはいつまでも知らない。懸命に平泳ぎしながらごっつい鼻水を垂らし、それに気がつかず他人に笑いながら指摘される恥ずかしさなど分からないのです。(これ僕のこと)
何事も人は自ら経験したことしか、伝承できません。
何か1個のことを決めて、ひたすら繰り返すことでしか、本当のスキルにはなり得ないのです。
「学習と練習」。
この夏あなたに必要なのは、100の学習よりも1つの練習かもしれません。
あらゆるプロの世界において、突き抜けた人たちは99を捨て1をひたすらやり続けた人たちなのではないでしょうか。
もう情報収集にのめり込むのはそのぐらいにして、あなたにとっての「1」を絞り込みましょう。
大げさなことではなく、素朴な1でいいと思います。
私もこの8月、来年に向けた「1」を再考し、修練に入ります。
たった3文字で下支えすることに決めた。
困ったことは起こらない、と斎藤一人さんはいう。
すべては自分に必要なことだから。
成長するための学び、が起こるだけ。
そうだ、僕の人生も振り返れば、
数々のピンチをなんだかんだ乗り越えてきている。
その瞬間瞬間は、
「人生終わった感」で絶望の淵だったりするのだけど。
困ったこと=「問題」「ピンチ」ではなく、実は「チャンス」だったんだ。
そう定義を書き換えられたのは随分大人になってからだ。
今、僕の息子は友達との人間関係で悩んでいる。
当初話を聞いた時には、反射的に僕の意見をぶつけてしまった。
その後自分の行為を反省した。
彼が成長するチャンスを奪っているから。
意見(答え)をすぐ渡すのは、単に自分の不安心理を打ち消したいからだ。
そこに気がついた。
数日間、ノートに向かい思考を整理した。
頭の中だけで思考すると感情の波が立ちやすい。
しかしノートに手を使って書くという行為は、頭をクールダウンさせる。
おなじみのフレーム「事実、解釈、行動」の3つに仕分けしながら書いた。
そのノートに浮かんできた息子の不安を機会に変えるたった3文字の鍵とは。
それは・・・・
「大丈夫」という言葉。
何があっても、大丈夫。
うん、大丈夫だよ。
だって、大丈夫だから。
お父さんも今までいろいろあったけど、振り返ってみるとね、大丈夫じゃないことってなかったんだ。
すべての出来事、大丈夫。
僕はこの夏、たった3文字で我が子を下支えしようと決めた。
息子の強い希望で金魚を飼い始めた。
すぐ水は濁るし、臭ってくる。
「大丈夫」。そう妻に言ってみたものの、今のところ何の共感も得られていない。。
負けから未来を見る夏。
僕の祖先にはかつての太平洋戦争で命を亡くした人がいる。
だから毎年、夏がやってくると僕は先人たちの命を通して学び直すことにしている。
1冊の本を紹介したい。
「敗戦真相記」。出版されたのは2002年。著者は永野護という御仁。
あの渋沢栄一の秘書をした後、実業家として数々の企業を成功に導き、政治家としても才能を発揮し第2次岸信介内閣の運輸大臣をするなど政財界で活躍したという常人ではない方。永野兄弟と言われる他の兄弟も猛者ぞろい。
「なぜ日本は戦争に敗れたのか」。
本書はこの単純な命題に様々な角度から冷静に答えていった講演の原稿録である。
とにかく1ページ目から説得力と分かりやすさが他の類似本を圧倒している。
2時間もあれば一気に最後まで読める分量だ。
一部を紹介しよう。
敗戦の最も根本的な原因とは何か?
「それは、日本の国策の基本的理念が間違っていたから。」
(だって言行一致してなかったよね、ぶっちゃけ。)
永野さんは言い切る。()内の上記の表現は僕が勝手に置き換えています。
衝撃なのは、上記の言説を説いたのが、なんと昭和20年9月なのだ。
終戦はご存知8月。その直後になんと広島で行った講演なのだ。
想像するに見渡す限り何もない焼け野原、多くの人命が失われ、最も未来と希望が感じられなかったであろう絶望のタイミングに語った内容。
一夜にして日本の価値観が真逆になったあの時期に、これほど端的かつ具体的な事例を用いながら敗戦をグイグイ語るなんて、、、そこまで言って委員会状態なのだ。
驚くべきは永野さんが語る内容は、終戦70年経ったいまの日本にそのまま当てはまる。現在の多くの企業組織にも恐ろしいほど当てはまるのだ。
ズバズバ当たっていて怖いくらい。
一体何者なんだ、永野さん!
永野さんは妥協することなく努めて冷静に敗戦の原因と将来への予言を語るわけだが、最後にこう締めくくっています。
「オレいろいろ言ったけどさ、でも、これからの日本はもっといい国になっていくはず。未来の皆さん、期待してるぜ〜、な!」(もちろん本書はこんな表現はせず、ガチガチの漢語表現です)
1945年9月の先人のエールに、2016年の未来の私は背中を叩かれながら情けなく感じてしまう気持ちもあるのだが、最後には何か不思議な気力が湧いてくるのです。
いつの時代においても、国も組織も基本は人づくり。
読むたびに「シャー!やってやろう」と思います。
今マネジメントに悩んでいる経営者や管理職の方、プロジェクトが思うように進まなくてくじけそうになっている担当実務者のあなたに、僕がこの夏オススメしたい1冊です。
三日坊主だっていいのかもしれない。
実はこの2ヶ月間で6kg体重を減らしました。もちろん今も継続中。あと3kg減らす予定です。
減らしている理由は、仕事のため。この夏走っている複数のプロジェクトを、パフォーマンス落とすことなく成功させるためです。
どうしても夏場は体力と集中力が落ちやすい季節。春から少しづつ適正な体重管理と同時に体幹を鍛えておりました。
さて、全く興味ないと思いますが、僕がどうやって6kg落としたか?
①朝と夜の糖質を抜く(有名ですね)
②1日3分のロングブレス(数年前に流行ったブゥ〜!って吐くやつ)
これだけです。
今やニュースアプリを開くと「痩せる方法」って次から次と出てきますよね。
昔からなんとかダイエットって数多ありますよね。私はこうやって成功した!とか。
でもなかなか結果が出ない人が多いからダイエット業界というのは成り立つのでしょう。
僕は仕事のできる人を作るのが仕事。
何かが「できない」を「できる」に変えていくには2つのアクションが必要です。
それは「学習」と「練習」。学習は大抵多くの方がします。で、”よしやってみよう”と練習し始めるのですが、2、3日目ぐらいで、ふと別のやり方を目にしたり聞いたりします。”ほぅどれどれ”とまた別の学習に入る。
昔からこういう人を「三日坊主」と呼びました。
結局、何ひとつ身につかない。
当たり前ですが、学習したら練習していかないと、できないままです。
僕自身がそうでした。ビジネスノウハウ・コレクター。知識メタボ状態。
中途半端に色々知ってるけど、できない。何も身についていないわけで。結果も変わることなし。どんだけ「学習」にお金と時間をつぎ込んだのでしょうか。。
でも僕は30代後半になってようやく悟ることができた。
要するに何かが「できる=技化する」ようになるには、
ひとつの基本技を学んだら、繰り返しくりかえし練習すること。
そこに尽きるのだ、という当たり前のことに。
さっさと1個を決める。そして淡々とやる。今日も明日も。
1日3分だけの呼吸法だけでも身体は引き締まるし、腹筋は割れてくるのです。
今のあなたにとってダイジな「基本技」とは何でしょうか?
たった1つとは言わないまでも少数の技に絞ってこの夏、繰り返し「練習」してみてはいかがでしょうか。
今日も笑顔を忘れずに。
・・・・でも書きながら実はこうも思います。
今となってはアレもコレも無駄だったなぁと言えますが、かつてあれだけやみくもに給料を自分に投資し色々試したからこそ、遠回りをしたからこそ、今の僕があるんだってことに。
三日坊主、バンザーイ!ありがとう!
若手コンサルタントへ伝えたいこと
論点を正しく定める。
若手のコンサルタントの皆さんは肝に銘じてほしい。
論点設定を間違えると、議論できないし、何も成果は得られない。
顧客から頂いた検討課題が抽象的だったり、絞りきれていないのは当たり前。
それをいかに噛み砕いて食べやすい大きさ(要素)に因数分解できるかが腕の見せ所。
ぜひ身近な先輩コンサルタントの技を真似して腕を磨きましょう。
なぜ僕がこんなことを書くのか?
昨今の政治状況に、さすがに国民のひとりとしてオイオイと言いたくなったから。今から独り言をつらつら言います。(さーっと流してください)
昨今の野党は計算なのか阿呆なのかは別として、いつも戦争か平和かという大きくてざっくりした対立軸でなんとか大衆迎合型の論争を仕掛けようとしてきた。しかし、もういいよね。そもそも誰も戦争したい人なんていませんから。平和がいいに決まってます。有権者はそんなアホではないのです。
もういい加減にWHATを合わせましょうよ。「違い」に執着し続けるよりも、日本をよりよくしていくための「一致点」を探しませんか?
その上で初めてHOWの話に入れるわけだから。日本を守り、前進させて下さい。
ファシリテートするのは与党でしょう。しかし論点・争点の設定は野党の役割なはず。
与党も野党も時間と費用の無駄を費やしているとお感じにならないのだろうか?私のようなコンサルタントだったらとっくにクビですわ!マスコミもどうでもいいスキャンダルをアレコレ追及するのもほどほどに、ちょっと野党を補完できる切れ味ある問題提起をする力量をたまには見せてほしいもの。
独り言はここまで。
若手コンサルタントは、この政治状況を眺めながら少し自分に引きつけて考えてみてほしい。どうすれば実りある議論になるのか、自分だったらどういう論点を設定するのか。政治は決して遠い世界のことではない。君のお客様企業でも企業内政治は行われているかもしれない。正論ばかりでは仕事が進まないこともなんとなく分かり始めてきたのではないですか。その上で、まだ自分の理想を実現すべく日々格闘しているのでしょう。
国政を決して他人事として傍観するのではなく、自分の思考を磨く最高の素材としても捉えてみてはどうだろうか。
君の腕も磨けると思います。
今日も笑顔を忘れずに。
※ちなみに私は、組織開発を専門としたコンサルタントの端くれです。
ズートピア観るべし
週末に初めて、家族5人で映画館に行きました。
毎度の仮面ライダーではありません。
『ズートピア』。妻が「これがいい」と提案し、観ることになったのですが・・・
家族全員が大満足の映画でした。(生後6ヶ月の次男の感想はわかりませんが)
一言でいうと、「最高に素敵な!」作品。元気が出ますよ。
詳しいストーリーをここでは語りませんが、差別や偏見という社会的テーマを、動物社会という世界観でディズニーらしくテンポよくコミカルにシリアスに描いています。
もちろんこれは現実の人間社会の縮図。弱肉強食の現実に私たちはどう向き合い生きていくのか、観ている側が当事者として考えられるような仕立てなのです。たぶん、登場するたくさんの動物キャラのどれかに自分を投影しながら観ることができるからなのではないか、と感じました。
5歳の長男は、「仮面ライダーより良かった!また観たい!」と。
2歳の長女は、「動物がかわいかった!ねぇおさるさんは?」と。おさるは出てません。
妻は、感動して所々こっそり泣いていたそうです。いろいろ子供たちの現実なんかを重ね合わせたのでしょう。
そして僕は、、、
僕も実は涙をこらえていた。
空回りばかりしていた不遇な20代〜30代前半を思い出していた。他者との比較にいつも傷つき、人の評価に怯える毎日、自分の存在意義を必死で作ろうともがいていた時期。夢や希望なんてたぶん失っていたはず。「目標」、組織は大好きな言葉だけど、自分にとっては一番辛い言葉だった。要は僕は弱者だった。たしかに辛い時期だった。しかし今となっては「あの時期があったからこそ」と感謝できる。
そう、僕は主人公のウサギの女の子ジュディに自分を重ねて観ていたのであります。
40を越えたおじさんでも、こんなキュートなウサギに自分を投影できるなんて。
ディズニーやりますな〜、夢あたえますな〜。
最後に。本作品は子供を持つ親をはじめ、経営者や人事の方々といった教育に携わる方々にはぜひお勧めしたい。観ている複数人に同時に視覚、聴覚にも訴えかける映画という手段は教育に活かせることを再認識する機会にもなりました。何よりストーリーは記憶にへばりつきます。
もしダイバーシティとか難しく考えているのなら、この映画を観るほうが本質を理解できる気がします。
もし女性活躍とか難しく考えているのなら、この映画を観て対話してみる方が俄然意味があるように思います。
もしも人間として何が大事かを教えたいなら、この映画を大切な人と観て一緒に考えてみるとよいと思います。
ご参考までに。
ちなみに、「みるべし」と言いながら上映期間としては終盤かもしれません。。
あしからずご了承くださいね〜