動じない秘訣。
先日、お客様からひとりの経営者をご紹介をいただき、会社に初訪問。
還暦を迎えたそうですが頭の回転は抜群に早く、話もシャープ。
まるでプロの卓球のゲームでよくあるラリーのような対話の応酬であっと言う間の1時間。正直なところついていくのが必死でした。
H社長ありがとうございました!
さて話が始まりその冒頭、社長は「中村天風、安岡正篤、稲盛和夫」の御三方からの傾倒を受けたとのこと。
かつて私も何冊か手にしたことがありましたが、ふと思い出したことが。。
この賢人のうちの一人、昭和の偉人、中村天風から学び、それ以来私がずっと年がら年中実践している”たった1つのこと”があります。
それをはじめてから、かれこれもう10年近くにもなるでしょうか。
当時、著書「運命を拓く」を読みながらそのアドバイスの一行を目にした途端、体に衝撃が走ったことを思い出します。
「そうかこれか、これなのか天風さん!笑」と。
さて、、それは一体なんだと思いますか?
答えは、「尻の穴を締める。」
ヨガの秘技でクンバハカと呼びます。
天風さんはこう言います。「あのな君。成功したいならさ、とにかく尻の穴、閉めときゃいいんだよ」
私「ええっ、そ、そこですか!?」
むろん当時の私、尻の穴には全く無意識で盲点だったことは確かです。
慣れないうちはうまく肛門に力を集中させるのが難しいかもしれません。私もそうでした。お尻の両サイドの筋肉を締める、のではなく、あくまで穴を締めるのです。何度かトライしていると簡単に誰でもどこでもできます。コツは肛門を内蔵にグッと押し上げるように締め上げることです。
できました?今、締め上げていますか?
これを毎日暇さえあればやるのです。実は絶大な効果がありました。
一番は「なにごとも動じなくなる」ことです。
精神面で変化してきます。日常ストレスや緊張はするのですが、そんなときはすかさず「締め上げる」。すると、氣が肚にすっと鎮まっていく感覚があり、どこかなんとかなると自分を信じることができるようになってきたように思います。
(ちょうど、仕事で空回りしなくなってきた時期と重なります。)
身体面においても、科学的にはわかりませんが体調が整う効果を感じます。
直接的かどうか不明ながらもクンバハカを始めて以降、健診で引っかかったこともなく。
私は電車、バス、新幹線等移動の際には必ずクンバハカをしています。
他にも商談中やセミナー中もキュッとクンバハカ。
何かの決断をする際にも、キュッとします。
こんな簡単で誰でもどこでもできるクンバハカってすごい技だなと思っていたら、実はこの天風師に師事した人たちは大勢いるんですね。
例えば、東郷平八郎、原敬、山本五十六、双葉山、ロックフェラー三世、松下幸之助、稲盛和夫、宇野千代、広岡達郎など、そうそうたる面々です。
その他、日本を代表する企業の創始者、歴代の大臣、プロスポーツ選手、武道家、教授、医師など、各界を代表し、活躍した人にも多い。現在活躍中の人たちもこぞってその天風理論を学んでいるというのです。
この日本を牽引してきた各界の偉人、活躍者たちを下支えした共通の思想に天風師がおり、その天風理論の実践として最も基本的な方法にあたる「クンバハカ」をこの面々が日常こっそりやっていたとしたら・・・
この動じないヒケツ。私たちもやらないわけがないですね。
H社長との面談中、そんなことをフッと思いながら私は尻の穴をこっそり締め上げていたことは言うまでもありません。そして、そのH社長も面談中、尻の穴を締めていたのかどうか、もう少し仲良くなってから聞いてみようと思うのです。
今日も笑顔を忘れずに、こっそりお尻の穴を閉めてみてはいかがですか?