一瞬で前向きになれる魔法の問いとは?
「どうなっていたら、最高だろうか?」
ぼくが思考の出発点として、つねに用意している問いです。
あらゆる場面の問題解決に通用します。
いま、問題解決ってさらっと言いましたが、
そもそも「問題解決」ってどういうことなのでしょうか?
ちなみにぼくたちの日常は仕事だけでなく暮らしにおいても問題解決の連続です。
ぼくの定義はこうです。
A地点(現在地)からB地点(目的地)にどうやっていくか、ということ。
なんとなく歩いていたら富士山の頂上にいた、なんてことがないのと同じで、
行き先、つまりB地点がはっきりしなければ、実は問題も解決策も本質的には存在しません。
このシンプルな事実をぜひ忘れないでください。
ぼくたちは、しばしば問題を「考える」のではなく、「悩み」ます。
悩むというのは、過去に向かって考える行為です。
プライベートならいざ知らず、ビジネス上において悩むことには価値がありません。
なぜ、こうなったんだろう?
ああすればよかった・・
上司にまた怒られる・・なんて言おう・・
そんな感じで頭のなかでグルグルと問題が肥大、複雑化していきます。
無駄に時間を浪費し、やるべきことが先送りされていきます。
精神衛生上もよくないでしょう。
時間の無駄です。
一方、問題を考えるということは未来に向かっての行為です。
つまり解決行動へつながります。
経営者から見れば、社員には悩まずに「考えて」欲しいものです。
実際、「悩む」と「考える」の混同を多くの人がしているような感じがしています。
あなた自身は、うまく区別できていますか?
相手の思考をうまく区別させることができているでしょうか?
悩むのではなく、考えましょう。
たとえば問題解決を始める思考のスタートポイントとなる鍵が、
「どうなっていたら、最高ですか?」
という問い。
最初にB地点(目的地)をはっきりさせることなのです。
B地点があいまいなまま皆んなでザワザワしているケースがあります。
あなたの会社、組織ではどうでしょうか?
隗より始めよ、です。
さっそく、あなたが明日から使ってみましょう。
たとえば部下から、トラブル報告が上がります。
「なにぃ〜!なぜだぁ!おいぃ〜!」と朝から怒り心頭、ではなく
努めて穏やかに、
「OK。じゃあどうなっていたら、最高だろうか?」
と、クールにつぶやいてみてください。
(こころのなかは、グッと瘦せがまん)
一瞬で前向きになれる魔法の問い、です。
部下もあなたも、B地点という未来に視点が向かいます。
それだけでやるべきアクションがスッと見えてくることも。
もちろんそれは第一段階ですが。
(そこから先の思考技術は、また講座のなかで)
問題そのものよりも、まずB地点(解決後の状況)のイメージに注力する。
思考をそこから始めてみてください。
きっと大丈夫です。
ご参考までに。