人事異動でジタバタしない。
筆者は過去8回異動しました
さてこの年度末、繁華街の飲み屋では「なんでオレなんだよ〜」「行きたくねー」というクダを巻いた若者からおじさん達のダミ声が響き渡っていたと思います。
この世は出会いと別れの連続。
そう、会社でいえば人事異動の季節です。
企業組織というのは、人事ローテーションを定期的に実施しながら、事業戦略の実現の為に適正配置、育成の手段として異動を行います。
あなたには異動辞令、ありました?
中にはハッピーな異動というものもあります。昇進含みとか、やりたかった仕事ができるとか。
一方で、というか大半はまずは異動=ネガティブな出来事かもしれません。
人は現状維持バイアスがあるので、変化というものは一見ネガティブなことに分類するからです。
筆者は企業で働いていた15年間の中で、つご8回もの異動(場所が変わる、という意味で)を経験しました。改めてその多さに驚きます。
特に社会人になり初めての会社では5年間の中で5回、つまり1年に1回ペースで勤務地が変わりました。
転職したコンサル会社では、東京⇄大阪と行ったり来たり。なんなら第一子が生まれ、マンションを購入した直後に辞令が出た時にはさすがに「いじわるか?」とも。
いずれも志半ば、で異動辞令が出るので、よく「村さ来」で深夜までクダを巻いたものです。
なんかね、今思い出すと当時はそれこれ本当に一生懸命やっていたので、異動というのが何か自分を否定されたかのように受け止めていたのかもしれません。若さゆえ。
悔しくて意味不明に涙を流したり…。
我ながら暑苦しい奴ですね笑。
何事も「人間万事塞翁が馬」とみる
その時は、納得いかなかったり受け入れ難いことも多々あった異動でしたが、今思えばアレがあったから今の自分がいる、のですね。
例えば今の妻とも出会えていない。当然可愛い子供たちに出会うこともなかった。サラリーマンを辞めてフリーランスとして生きる決断もしていなかったでしょう。
異動、転勤という一見「負」に思える出来事は、実はギフトだったのです。
あなたの人生をより豊かにしてくれる大チャンスになるかもしれない、という解釈だってできることを、特に若い方々には伝えておきたいと思います。
最近は異動を平気で拒否する若者が多いと聞きました。中には人権侵害だ、とか転勤退職という言葉まで登場したり…
何でも過敏に反応し過ぎる現代の空気に違和感を持ちます。
しがみつくな、こだわるな、うけいれてみよ
介護とか特別な事情がない限り、異動にゴネたりせず「ハイ喜んで!」と素直に受け入れて行きましょう。
仕事を自分の納得いくまで完結させたい気持ちは分かります。今の職場の居心地の良さや優しい上司の下で働き続けたい気持ちもよーく理解できます。
しかし、企業というのはあなたの個別事情で動いているわけではないのです。プロセスの途中途中でバトンを手渡しながら仕事を進め、時にフォーメーションを変えるのは至極当たり前なのです。
会社というのは、チームプレイなのだから。
筆者の8回の経験だけで申し訳ないのですが、異動は確実にあなたを成長させるし、豊かな出会いが必ず待っています。
異動というのは組織で働くひとつの醍醐味なのですよ。今だから言えるのですが、異動させてくれた会社にとても感謝しています。
筆者のように、運命的な出会いだってあるかもしれませんよ。
人事異動に未だ納得していないあなたに、何度もいう。
異動や転勤はギフトだ。
ジタバタせずに流れに乗って未来を向こう。
春休みということで混んでいました。
本文とは関係ありません。