KOMA NOTE

”軽やかにシンプルに生きていく”考え方や実践をフリーランスの人材育成クリエイターがつづります。

コミュニケーションの正体とはなんだろう。

 

 

新たに環境大臣に就任された小泉新次郎さん。
国際会議における「セクシー」発言。

 

メディア上では話題ですね。 

 

報道をみた際には、前後の文脈も分からなかったので、ユーモアの1つなのかなぐらいにしか思わなかったわけですが、メディアやSNSではなかなかしつこく話題にしているようです。


たまたま今日、お昼の某ワイドショーをちょっと見ていたのですが、彼のこれまでの発言を巡ってもはや2ch化しておりましたよ。なかなかのフルボッコ状態でした。

 

う〜ん、批判や茶化すことに興じるより、その出来事から私たちは何を学べるのか?

筆者はそんな静かな問いかけを持ちたいと思うこの頃です。


他者ではなく、自分に指を向ける構えを持つと、周りはみな師状態になります。

 

とまぁ偉そうに言っとりますが、時にグイグイ他人に指を向けることもあり、筆者はまだまだ修行中です。。

 

 

***

 

 

さてこの報道を見て、小泉さんから次のお題を頂いた気がするのです。

 

 

そもそもコミュニケーションの正体ってなんだろうか?

 

 

私たちは物事の定義が”明確でない”と実はうまく扱えません。
たとえば、わたしがコンサルタントとして、よく使うことを例に出すと、

 

『”風通し”の良い会社』をつくりたい。

⇨無理です^^
そもそも”風通し”ってどういうことなのか?ここを定義付けしていない限り。


『部署間の”壁”』をなくしたい。

⇨無理です^^
”壁”って具体的になに?ここを決めるとなくす手立てが見えてきます。

 

『”幸せ”な家庭』をつくりたい。

⇨・・もうわかりますよね^^;
”幸せ”とは何か。どうなれば幸せといえるのか。ここを定義付けすればつくれる(かも)

 

定義ってダイジなのです。


では、改めて「コミュニケーションの正体」ってなんでしょうか。
分かっているようで、実はナンダ?の1つかもしれません。

昨今も企業の人材育成の重要テーマは「コミュニケーション能力の強化」です。

 

しかし、肝心の「コミュニケーション」の定義がすっぽ抜けたまま、あるいは人によってバラバラなまま、手法論にすぐ入って迷走する例は枚挙にいとまがありません。

 

定義といってもwikiにあるような学術的な定義ではなく、筆者がおすすめしているのは「小学6年生でもそれを聞けば動けるような定義」を指します。

 

その定義を聞いた瞬間、

「な〜んだ、それならわたしでもできる!」そんな感じです。

 

もちろんコミュニケーションの定義は正解が1つなわけはなく、そこに関わる人たちとの共通了解ができればOKです。

 

コミュニケーションの定義(正体)。
ちょっと考えてみませんか?

 

ちなみに先日、あるワークショップで参加者と考えてみました。

みんなバラバラでした^_^

 

 

 ***

 

 

これはあくまで筆者の仮説です。

コミュニケーションの正体とは・・・、

 

 

「問い」に「答え」を出すこと。

 

 

この定義で見ると、政治家の国会答弁とかもはや面白いです。
ほぼ、問いに答えていない(笑)。
ちなみに質問も長ったらしくてよく分からないのですが(笑)。

ゆえにコミュニケーションが成り立っていない。


私たちの周辺でもこの人何を言っているのかなぁという謎、遭遇することあるじゃないですか。

 

先の定義に照らすと、シンプルに紐解くことができるようになります。

 

つまり「答え」以前に、「問い」自体がぼんやりしている。
あるいはそれぞれバラバラのケースって多くないでしょうか。
例えば会社の会議とか、どうです?

 

いったい今何に答えを出そうとしているのか、この時間。。。みたいな。

 

そもそもの問い自体がナンセンスな場合もあるでしょう。
できれば具体的でワクワクする問いの方が答えも多様に、かつシャープに出るでしょうね。


まずは問いを明確にする。
ここがコミュニケーションのスタートラインであることは間違いありません。

 

なぜ、小泉さんの発言がネタ化されているのか。
なぜ、上司の言葉が今ひとつ入ってこないのか。
なぜ、若い人とうまく関わることができないのか。
なぜ、あのお客様とはかみ合わないのか。

 


コミュニケーションの正体を筆者の仮説で見ていくと、その多くは、「問い」が互いに見えていない、またはズレていることに収斂されていきます。

 

つまり、最初でつまずいている。

 

じゃあどうすればいいのでしょうか。
カンタンです。

 

問いをしっかりメモしてみたらいいですよ。
書いてみるとボンヤリかハッキリか、1発で判明しますから。

 

まず、落ち着いて問いを共有する。

 

問いがハッキリ書けたら、関わる方々と視覚で共有しやすいでしょう。
的外れ発言もかなり減るのではないかなぁと。

 

ぜひお仕事でやってみてください。
これだけでも「お!仕事できる人!」と思われるかも。事実コミュニケーション上手になっていくことは言うまでもありませんので。

 

そう考えると、コミュニケーション能力とは、
1分で話すことも大切ですが、「問いを明確に書ける力」の方が本質のような気もします。

 

筆者の大好きなサンドウィッチマンの漫才でおなじみ、

「ちょっと何言ってるかわからない。」

 

もし日常でそう言われる方、もしも相手がそうだった場合、ぜひ優しい気持ちで問いと答えのシンプルな正体を思い出してもらえると幸いです。

 

以上、こんなことを考えるきっかけとなった小泉環境大臣のセクシー発言に筆者は感謝します。

 

ご参考まで。では!

 

 

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本文とは関係ありません。

この季節の夕暮れの空は何か物悲しく感じます。好きですね。