若者と通じ合う方法とは?
あなたの職場にはフレッシュな新入社員がやってきましたか?
本記事は新入社員の受け入れのヒントに。
新人研修の講師をしていて感じること
仕事柄、4月は企業の新入社員研修があります。
ありがたいことに今年も某県において講師をしてきました。
テーマは一応「ビジネスマナー」。
数えてみると、この新人の方々がちょうど生まれた年、筆者は社会人デビューを飾っている計算になります。
新人研修の講師をして思うことが毎年2つあります。
1つは、やはり筆者はこの仕事が好きなんだなっていうこと。
当日の朝、前泊したホテルを出る時、いい歳して未だに一番ワクワクするのです。
これから未来に向けて頑張っていく人たちに、道先案内人のように知恵と励ましをする。
今まで生きてきた自分の経験が役立つ。
そう思うとこんな仕事をさせてもらってありがたいなぁとしみじみ思います。
一番反応があるのは、私自身の失敗談とその反省から見出したノウハウを「余談」として語る瞬間です。
参加者はこの時、目を輝かして余白にメモしまくります。
食い付きます。
たぶん相手の記憶に残るのは、テキストに書かれている正論らしきことや華々しい成功談よりも、筆者が参加者目線で語る失敗談とそこからどうやって立ち上がったのか、なのではないかと思います。
たしかに人は成功より、失敗から多くを学びますし、聞きたいのですね。
筆者はネタに困らないほど20代は失敗と空回りの連続でした。
当時は毎日逃げ出したくてしょうがなかったことや恥ずかしい思いをたくさんしたことが、今は大きな財産になっています。
かつて自分が悩んだことって、時間が経つといつか誰かの役に立つようです。
2つ目は、とはいえ新人の皆さんと通じ合うことが年々難しくなってきているという感覚、です。
事前に仕込んだ軽い冗談など、ほぼスベります。
「なんかオッさんいうたな…」という無情な顔で無反応。
年々笑いの低下傾向に歯止めが効きません。
なので、無理に笑いをとろうとも思わなくなり、逆に自然体で臨めるようになっている、とも言えるのですが、正直書いていて何か負け惜しみにしか感じられません。。
なぜ筆者が笑いにこだわっているかと言えば、「通じ合う」ためです。
通じ合うことで、相手の状況が分かります。
それにより一番伝わる的確な表現(言葉)を選択していけるからなのです。
しかし近年は、講師に質問してくる積極的な参加者は少数か無。
逆に、ハスに構えるヤンチャな新人もほぼ絶滅状態。
驚くほどみんな素直で「いい子」たちです(それは不気味なほど)。
いい子なのですが、反応が薄いことも特徴で、わかったのかわかっていないのかを表情から読み取ることが難しくなってきているもの事実。
(もちろんすべての人が、というわけではありません)
要は、わかりにくい!
どうしたら通じ合うことができるだろうか?とこれはささやかな筆者の悩みでした。
しかし、ある簡単な方法で通じ合えることに気がつきました。
通じ合う方法は、「笑いではなく◯◯」だった
若い方々と話していてうすうす気づいてはいたのですが、ああ、これか!と。
それは、
「問い」。聞けばいい。
問い、つまり質問なら通じ合えることが分かりました。
質問が相手との架け橋になる最適なツールなのです。
例えば「ビジネスマナーは大事だ」と正論を伝えても、それがどう受け止められているか私にはわかりません。人ぞれぞれでしょう。
しかし、「どうしてマナーって大事なんだろうね?」という問いを投げかけると、同じ問い目線から一緒に考えられます。それぞれの考えを引き出すことができる。
人それぞれの価値観や前提、知識のレベルが分かってくるのです。
それは学びのスタート地点に立つような感覚です。
若者と通じ合うには、質問を投げかける。
質問なら世代や年齢差を超えて通じ合えるのです。
今年の研修ではたくさん新人の皆さんに質問を投げかけ、一緒に考えてきました。
正解は1つじゃない。それが社会ですからね。
こんな地味ブログを目にすることはないかと思いますが、新社会人の皆様、
素晴らしい社会人生活を送れるよう祈っています。
社会人生活を目一杯楽しんで♪
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書いてて思いました。子育てもまさに同じですね。
焦って答えを言うより、しつもんから始めよう。