地に足をつけて働き、たくましく生きていくこと。
人生のターニングポイントとなった旅行
筆者は2011年の東日本大震災をきっかけに、「仕事と家族」というテーマを根本から深く考えました。前年に第一子が生まれたばかりだったこともあったかと思います。
おそらく私だけではなく、あの当時生き方を見つめ直した方は大勢いたはずです。
悩み抜いた挙句、筆者は成長真っ只中にあった上場企業の管理職という立場を手放し、住んでいた東京からホームの大阪に家族と共に引っ越しフリーエージェントになって今に至ります。
あのときの決断は勇気のいることでしたが、後悔しない決断でした。
しかし実のところなかなか決断ができず悩み抜すぎて、ハワイに家族旅行したくらいです(笑)。
常夏の軽やかな風に、生き方を変えようとフッと思考が進んだことを思い出します。
日本にいると、これまでの常識やネガティブ情報や他者視点がなかなか決断を阻むものだなぁと感じたことを思い出します。
(でも一番阻んでいるのは、自分自身なんですけどね)
そのハワイからの帰国後、すぐ上司に話をし、翌月退職願を提出しました。
今年もまた3・11はやってきます
独立の契機となった3・11。
あの当時、筆者にはノートに書き付けた2つのキーワードがありました。
1つは、「地に足をつけて働く」こと。
どんな恐慌や災害のビッグウェーブがやってきたとしても、一番大事な家族を守ること。そのためには常日頃から家族との結束、態勢をつくっておくことが大切です。
いつ何が起こってもおかしくない時代において、子供のことは妻に任せっきり、他人事のような関係性ではいざという際に守れるわけがありません。
会社に依存している状態では、生活の軸を他者に預けているようなもの。
筆者が会社勤めをしていた際は、まさに会社を中心に生活がクルクルと回っていました。出張もあり、夜も遅く、休日もバンバン出勤する。
しかし、それでは不測の事態に家族を守る対応が十分できるとは限りません。
自分の責任と力量において、自分(と家族)の都合を優先できる働き方を選択できること。それこそ地に足をつけて働くということです。
もちろんそれが自分のやりたいことで稼げることが前提です。
できたらいいなぁと当時は思いました。正直できるイメージはありませんでした。
でも、人間ほんとうにやりたきゃできるものです。
あなたにもその知恵と勇気はあると思います。
2つめ、「たくましく生きていく」こと
自慢ではありませんが、筆者は子供の前で仕事の愚痴をこぼしたことがありません。
むしろ、今日の仕事たのしかったわ〜とそっちをこぼします。
嘘ではなく、やりたいことをやっているので本当です。
しかし、時にはうまくいかなかったり、お客様から苦言をもらったり、反応が悪い日もあります。
人生を天気にたとえれば、晴れもあれば、曇りもそりゃありますよね。
どしゃ降りの日だってある。そこをどう楽しめるか、その解釈や視点を必ず子供の前ではプラスにして披露します。仕事や社会を楽しめる姿勢を真似してほしい。
いつ何が起ころうが、子供達にはたくましい解釈をして生きてほしいからです。
そのためには、家族コミュニケーションの総量が必要です。
ますます会社依存の生き方では無理という結論でした。
あれから8年経つ今、時代の空気とは?
筆者がフリーになった今でも企業と関わって仕事しているように、今企業も正社員だけで何か事を為そうということはかなり少なくなってきました。
日本の働き方は、今年さらに変化していくように思います。
様々な言論空間からもそんな時代の空気を感じます。
働き方、生き方という軸を企業や他者ではなく、自分に取り戻す。
雇われる生き方ではなく、自分の足で立って社会と関わっていきたい方は今後ますます増えるでしょう。
もちろんカンタンで必ずうまくいくなどと安易に煽るつもりはありません。
何かを選ぶということは何かを捨てることと同義ですから。覚悟は必要です。
自分にとって「働くことの幸せとは」いったい何だろう。
あなたはいま、その仕事が楽しいでしょうか?
仕事は会社のためではなく、自分のために楽しくやるもの、ですよ。
そんなふうに思ってもいい。
時代や環境、自分の志向とともに、素直に変わっていっていいのです。
筆者はそんな風に思っています。
この3月はまたそんな風が吹いてくるかと思います。
よかったら一緒に考えてみませんか。