KOMA NOTE

”軽やかにシンプルに生きていく”考え方や実践をフリーランスの人材育成クリエイターがつづります。

忘れる達人になろう

「忘れるチカラって実は大事では?」

本記事のメッセージです。

 

覚えることと忘れること。

あなたはどちらが得意ですか?
ぼくたちの社会はずっと「覚えること」を要求してきました。今後もそれは大きくは変わらないでしょう。

だから一般的に”忘れる”という言葉は、一見マイナスの要素です。
ぼくも幼き頃から「忘れたのか!ガッ〜!」と怒られたり嫌味を言われたりなんて日常茶飯事でした。社会人になっても仕事がなかなか覚えられずに悩みました。

なので、おじさんになった今でも「XXをすると脳力アップ!」とか「XXを食べると記憶力が高まる」とかとか・・・
この手のネット記事や書籍には一瞬反応してしまいます。
(読むことはほぼありませんが)


ちなみに息子も、どうやら覚えることがなかなか苦手なようです。
ズバリ言うと、忘れる達人です(笑)。

よく引き算のやり方を忘れています。
先日はついに学校で居残りしてきたようです。

最初は妻と心配しました。

でも次の瞬間ハテと気づいたのです。
息子は覚えること(勉強)は苦手だけど、日常で色々嫌なことがあっても、次の日にはさっぱり忘れて明るく学校に行くのです。

 

忘れること。
ポジティブにイキイキと成長していくためには、実は欠かせない能力なんじゃないか、と思わざるを得ないのです。

 

決して覚える力を否定しているわけではありません。生きていくために必要です。
同時に、忘れる力も大事なんだ、と言いたいわけです。

何かを覚えること、記憶することとは、見方を変えると、それは執着です。執着とは、時に自分を縛る鎖のようなものにもなります。

あまりに過去にとらわれすぎると、人間前に進めませんよね。ささやかな経験ですが、ぼくもそんな時がありました。
そりゃ誰しも生きていると一見マイナスなことは多々あります。

そこで、さらりと受け流してしまえるスキルがあればよくないですか?
口で言うのは簡単ですが、やるとなるとこれがなかなか難しいもの。
でも実は赤ちゃんや子供は、自然にできています。昨日転んだことをずっと引きずる子どもっていないですよね。

大人になるにつれ、なんです。
過去の失敗、悲しい、悔しい出来事を結構引きずります。それらで苦しみ続けている方も多々いることでしょう。


「え、なんだっけ?そんなことあった?んなこともう興味ないサー」
波がサーっと引いていく感じでさらりと流し、前を向いていく大人たちが増えたら、子どもたちも大人ってかっこいいなと思えるのではないでしょうか。

僕は大人のひとりとして、そんな背中を子供たちには見せていきたい。


この忘れる技術。
今の子供たちが、未来の社会を明るく生きていく必須スキルになるかどうかは今のところ分かりません。

しかし、覚えるチカラを鍛えるのと同時に、手札の一つとして手渡したい技術なのです。

 

少なくとも、忘れるのが苦手という大人はぜひ身に付けたい。
なぜならば、上手に使えばあなたの仕事や暮らしのパフォーマンスを必ず上げるから。

 

ではこの忘れる力、どうやって養えばいいか?

カンタンです。
カンタンだけに意外と誰もやりません。


モヤモヤしていることを気がすむまで紙に書き出せばいい。
以上です。(いっつもこれ)

忘れるって砂浜を素足で歩くように気持ちがいいものです。
もうね、んなこと忘れてよし、です。
あなたの人生にとって余計なことまでいちいち覚え込むな、です。

気持ちを軽くすればいい。
頭と心は再び勝手に前向きに働き出します。

それだけ知っているだけでいい。
モチベーションを無理して上げようとかもはやいらないのです。
ぼくが手渡していることはたったそれだけです。

 

超・おすすめします。

 

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「ねぇパパ、九九って要るの?」
たのむ、それは覚えてくれ。