KOMA NOTE

”軽やかにシンプルに生きていく”考え方や実践をフリーランスの人材育成クリエイターがつづります。

ダイバーシティを語る前に。

僕はタクシーを即座に使う。割と時間をお金で買う。しかし妻からするともったいないからバスや電車、なんなら自転車を使う。僕は買い物をする際に比較せず、いいなと思ったその場で即決する。しかし妻がいると大抵ストップがかかる。彼女は1円でも安いところを探すマメなことを厭わない。かつては子供が熱を出した時、薬を飲ませるタイミングでいつも妻とはぶつかっていた。以上はたまたま思いついた例だが、価値観の違いは枚挙にいとまがない。価値観とは、「自分にとって当たり前は何か」ということ。

 

近頃、ダイバーシティについて意見を求められることが増えてきた。相手は一体何を聞きたいんだろうか、と想像を巡らしながらも、ダイバーシティについて僕はこんな手渡し方をする。

 

それは「人を嫌いにならないこと」です、と。

どんな人でも受け入れる心を持ちましょう、心を広く、ね。これは現時点での僕の定義だ。

 

もしも言葉の意味や知識を得たいだけなら、ネットで済む。あるいは学者の著作など参考にすればいい。しかし、何か自分の行動につなげたいならば、遠くの馴染みのない概念や言葉をがんばって取り寄せるよりも、身近な日常にある言葉で捉えていく方が意味がある。遠くの言葉を知ってることよりも、普段やってることに価値がある。だから特に曖昧な横文字というのは、子供でもわかる言葉に置き換えていこう。そして今この瞬間から「人を嫌いにならない」という「実践」をはじめてみよう。これ相当な人間力の訓練になるから。僕たちは思っている以上に人を好き嫌いでやたらめったら判断していることに気づく。しかも無駄に他者に同意を求めたがる。そんなこともうやめようぜ。自分の価値を落とすだけだよ。そう思ってまずは僕自身取り組んでいるダイバーシティ・トレーニングが「人を嫌いにならない」というシンプルな実践。

 

時代は成熟社会だから、ものごとは必然的に複雑化、多様化していく。その度合いは今後もますます深まるだろう。ダイバーシティはもはやみんなの当たり前になる。

それらを今、大上段から語り始める前に、1つ大切なことを胸に手を当てて考えたい。

 

「あなたのたった一人のパートナーを幸せにしているか?」ってことを。

一番身近なのは夫婦だよね。夫婦は元来赤の他人であり、結婚をし、共同生活をしているものの、価値観が様々違ったりする。そこを歩み寄り、受け入れ、折り合いをつけながらチームワークを発揮する最小単位といえる。社会の情勢を語り出す前に、まずは目の前の夫や妻を幸せにできているのか、自分は?という問いって大事なんじゃないだろうか。

多様性の本質とは、個の尊重であり、自分と他者の違いを受け入れることであり他者を活かしているか、とするならば、現実に目の前にいる相手を活かせているかを省みること。もし活かせていないならば何か分かっていないこと、受け入れていないことがあるはず。そこを真摯に見つめることから始めよう。

 

大事なことだからもう一度、言うね。まずはたった一人の身近なパートナーを最大限幸せにすることを考えること。それがダイバーシティや多様性を本質的に理解することにつながるはずだから。

 

そう言いながら僕もまだまだ修行中です。人生をかけてやろうと思います。毎日がダイバーシティ・トレーニングなのです。以上真夜中のたわごとでした。

 

ダイバーシティを語る前に、よかったら参考にしてくださいね。