「構え」を変えよう。
独立して5年。
振り返ればこれまで運良く仕事が途切れることがなく生きてこれた。
が、2016年は今までにない1年だった。
ひとつ告白すると、実は継続的に年間売上のほぼ40%を占めていたクライアントと取引をバッサリ中止する、という出来事があった。
いつかこういうことは来るだろうと想定していたものの、いざ現実になると、半日ぐらい血の気が引くものだ。
しかし、いつもクライアントに申し上げている言葉。
「問題とはチャンスであり、ギフト。」
この出来事にどんなメッセージが隠されているのだろうか、やせ我慢しながら小春日和の4月にカフェでノートに向き合い、何ページも書きなぐったことが懐かしい。
暮れも押し迫った今日、
部屋の掃除をしていてたまたまそのノートがペロンと開いた。
そこにつらつら書いていたことは・・・
「請けグセをつけるな」
「本当に自分のやりたい企画をはじめよう」
「受け身で構えず、こちらからぶつけにいけ。そっちの方が楽しい」
「仕事って企画を人にぶつけて、相手を揺り動かして作っていくもの」
「そもそも、独立して何がしたかったの?」
「コマ・ショック」
もしかしたら我が家の経済的危機(コマ・ショック)になるかもしれなかった状況で、なかなかいいこと書いている(笑)。
あーそうだそうだ、受け身の構えに慣れきっていた自分の頬を引っ叩き、目覚めさせてくれた出来事だったのだ。
ちょーどよかった、これをきっかけに・・
今年の後半は、とにかくいろんな人たちに企画を「ぶつけた」。
ぶつけるのは勇気がいる。自分の甘さや未熟さを痛感する。
できればスマートに仕事が入ってくる方が傷つかずに済む。
しかし、そもそも仕事は相手を揺り動かして作るもの。
そうしてたまに傷つきながらもスタートしたプロジェクトは何本かできた。
たとえば「女性活躍推進」「働き方改革」のコンサルティングはその中のひとつ。
来年もチャレンジングな企画が控えている。
やはり、いつの時代も問題とはシンプルに「チャンスの到来」と読んだ方がいいらしい。
僕にとって2016年は本当に自分がやりたい仕事・企画を今までになく真剣に考えることができた1年だった。
本当にやりたい仕事・企画。
これは個人起業家ではなく、会社員だって同じなのかもしれない。
与えられた枠組みの中でやるだけでなく、枠を飛び越えて企画をぶつけていく時代はすでに始まっている。
だいじょうぶ。あれ間違ったな、と分かったらどんどん修正すればいい。
今までの請けグセを正解とする仕事中心だと、どんな業界でもジリ貧になるのはアッという間かもしれない。
「構え」を変えていこう。
もっと「ぶつける」「ぶつかる」仕事をしよう。
もしもあなたに仕事が来なくなったら、ぜひこのメッセージを思い出してください。
個人起業家は、仕事が来なくなってからが本当の始まりなのかもしれない。
最後に。
「ぶつける」ことで大事なこと。
人に対してぶつけるものは、自分が押したいこと、メリットあること、要求したいものばかりではダメなわけで。
感謝、思いやり、優しさ、こういうものこそ静かに、しかし熱くぶつけていくことを忘れてはならない。
やたら計算したり損得で考えるのはほどほどに。我欲を捨てて愛をもってぶつかる時に人は揺り動かされるものですから。
この地味ブログも今年最後です。
本年も本当に沢山の方々にお世話になりました。
コマショックならず、コマノミクス(笑)に転換していけたのは皆さんのおかげです。
来年も引き続き、僕はぶつかって仕事をして参りますのでよろしくお願いします(笑)。
今年最後の出張の帰り、新幹線車内から見えた「雨空と晴空の間(あいだ)」。答えは常に何かと何かの間にあるよね。