KOMA NOTE

”軽やかにシンプルに生きていく”考え方や実践をフリーランスの人材育成クリエイターがつづります。

これからはスイメンなのだ。

3番目の子どもが夜中に盛大にウンチをした。

僕は手際よくお尻を拭き、まっさらなオムツを手にとる。

オムツを替えながらふと、かれこれ今まで何回変えただろうと思った。

長男と長女、そして次男と・・4000回は軽く越えている。妻は僕の3倍以上かな。

 

そもそも子育てを妻と一緒にしたくて、今の僕の暮らしがある。

いちいち口にもしないが、僕は俗に言う「イクメン」だ。

 

独立してから自宅を事務所とし、夜の付き合いもほぼ断り、家族との時間を何より大切にしているので、子どもの保育園や幼稚園の送り迎え、掃除や買い物等、家事も当たり前のようにする日々。料理だけは妻に頼るが。

 

言って見れば日頃の僕は「カジメン」ともいえる。(いちいち口にもしないが)

 

・・・・・

こんな日頃の僕の暮らしは、組織コンサルティングという本業でも役立っている。

例えば、現在真っ最中のある企業での「女性活躍推進」のプロジェクト。

 

真面目に語ると、女性活躍推進の本質とは女性だけでなく「みんなの働き方改革」だ。

かんたんに言えば「残業なし」にすることだ。(やるのは難易度高いけど)

残業なしで、成果をしっかり出す方法(働き方)を推進していく。

実はそれで色んなことが解決する。

 

例えば、かつて不夜城と言われたD証券は今、19時退社に変わった。その結果、女性支店長がどんどん生まれているそうだ。新卒採用においても学生からの注目度は高まっている。大手企業でも「時間」の改革は始まっているのだ。

 

組織っていうのは、残業につながる”どうでもいい会議や仕事”がたっぷりあるもの。

そういった仕事を客観的に仕分けしていく議論や判断をサポートするのが僕の本丸の仕事。

 

でも「女性活躍」といってしまうと、実態はなんか論点と温度感がばらつく。

特に男性管理職の皆さんは。まぁ自分ごとにならない、笑。

 

・・・・・・・

現場の重力というのはたやすく変わりません。

だから、理屈よりも僕自身の経験の話が一番興味をもって聞いてもらいやすい。

働き方改革とは、くらし方改革なんです、僕の話はそこから始まる。

くらし方の改革っていうのは、、、、

 

シンプルに男性の家庭参画なんです。

女性活躍推進は男性の家庭参画とセットで進めていかないとうまくいきません。

男性の家庭参画とは、カジメンになることですよ、管理職のみなさん。

カジメンになろうって話をよくしています。男が家事をやったら何がいいのか?

もしも豊かさ年収という物差しがあるならば、確実に増えます。

家庭で豊かさが感じられると、仕事面にも必ずフィードバックされる。

家事から気づくことはいっぱいある。

好循環が始まるのです。

 

見渡せばイクメンは今は結構いる、でもカジメンはまだまだ少数。

家事といっても、せいぜいお買物をする程度が多い。

そりゃ奥さんは買い物をしてくれたら嬉しいけれど、その程度でやったった!と満足している男性のみなさま。(僕も含めて)

 

時代の要請はカジメンでなく、スイメンです。

「炊事&洗濯」のスイ。ちなみに洗濯は取り込んでたたむ、まで。

ここまでやるのが、これからの男性の家庭参画です。

 

・・・・・・・・・

 

「男は外で働いて、妻が家庭を守る」この従来の考え方からいかにシフトしていけるか。

正解は別になく、それぞれが好きにやったらいいのだと思います。

でも、時代の流れは確実に「みんなが制約を持ちながら働くかたち」になってくる。

来年には団塊世代が一斉に70代に入ります。

親の介護が一気に身近になる(すでにそうなっている)管理職もいるはずです。

365日24時間バリバリ仕事だけに集中できる人なんて、ほんと少数になるのです。女性の活躍が…というよりも、世の男性が変わっていかないとアカンのですね。

 

だから今からはじめてみては。

週末とか少しづつでいい。

男は家事を進んで手伝っていきましょう。必ず何か得るものがありますから。

身近なパートナーに喜ばれますから。

 

女性だけでなく、男性も新たな活躍の出番が始まるのです。

ちなみに僕もスイメンはまだまだです。

ご一緒にチャレンジしていきましょう。