ノートは自分にとっての「希望の辞書」になる。
片付けしながら3年前のノートをふと手に取った。
過去のノートは全てストックしてるものの、頻繁に見返すことはない。
しかし不思議なタイミングで、今の自分に必要なページが目に入ってくることがある。
あのときの夏、僕は何を考え、何してたんだろうとパラパラしてみた。
僕はノートには完全に心を開いている。
誰に遠慮することなくあふれる思いもさらけ出して書き出す。
だからそのときの感情、熱量が字にしっかり現れている。
とても強い筆圧で、破けそうな勢いで愚痴や怒りを書きなぐっているページ。
そのときはある顧客先の経営者から送られた上から目線のメールが、自分のプライドを切り裂いた時だった。
今となれば、瞬時にスルーできることだけど。
イキっていた、否がんばっていたんだなぁ俺、と(笑)。
新サービスを思いついて、ワクワクしたアイデアを展開しているページ。
こんなんできたら最高にたのしいだろうな、とアレコレ書き出している。
お笑い芸人のネタ帳のように、思いついたらネタ(企画)づくりが即できるのがノートのいいところ。下手くそな棒人間の絵まで描かれている。なつかしい。
ちなみにそれは、3年後の今、ちゃっかり実現していたりする^^
よく自己啓発で言われる「書くと実現する」、それはどうやら本当のようだ。
***
そしてあるページ。
丁寧で大きな字で、ある「言葉」が書かれていた。
その言葉を見た瞬間、しばし時間が止まっていましたよ。
諦めなさんな。
人間諦めないことが肝心だよ。
あんたならできる、できるって。
3年後の今、思わず瞼がウルってきてしまった。気持ちがしゃんとした。
あのとき、どんな気持ちで3年前のぼくはこれを書いていたんだろうか。
何かに挑戦しようともがいていたんだろうな。
ぼくたちは、時にやるべきことを逃げずに徹底的に向き合い、自分と闘わなければならない時がある。まさにそんなちょっと苦しい日々だった時に出会った言葉だ。
3年前も、最高のタイミングでこの言葉に出会った。
そして3年経った今、再び最高のタイミングでこの言葉に出会う。
まるで、3年前の自分からエールを送られているかのように。
「あんたならできる、できるって。」
あの時、その一行で僕は壁を乗り越えたんだよな。
そして今、この一行で僕は再び。
ここしかない、というタイミングで自分が欲しい言葉がやってくる、そんなことがメモを習慣にしていると度々ある。
ちなみにこの名言。
僕が作ったのではなく、「サマーウォーズ」という映画に登場する最強でクールなおばあちゃんが言ったセリフ(だったと思う)。
10年ぐらい前の作品にも関わらず、毎年夏にTVの金曜ロードショーでやっているほどの名作。たまたま観ていてノートにメモしたんだと思う。
僕たちは自信を失いかけたとき、傷ついたときに、言葉ひとつで励まされ、勇気付けられる瞬間がある。
ノートは身近に存在するコーチのような存在。
自らが書いたものを見返すことで、何度となく励まされたことか。
ノートは自分にとっての「希望の辞書」になる。
***
サマーウォーズの音楽をユーチューブで聴きながら、僕は片付けを再開した。
ただの部屋の片付けが、”ここから世界を変えていく仕事”のような気がしてくる不思議(笑)。
皆さんもよかったら聞いてみてください。
すんごい良い音楽ばかりです。もちろん映画も。
[神曲高音質]サマーウォーズ BGM集 「栄の活躍,The Summer Wars,1億5千万の奇跡,みんなの勇気」(サマーウォーズサントラ)〔ヘッドホン推奨〕
8月も間もなく終わりますね。
この夏、あなたはノートにどんなことを書いていましたか。
9月も最高にたのしく過ごしましょうね。
いまのあなたにこの言葉がタイミングかどうかは分からないけど。
”あなたならできる、できるって。”
では。