伝えるより、見せるほうが早い件。
たとえば、道に迷ったとしましょう。
目の前に交番があったので、おまわりさんに道を教えてもらうことにした。
中をのぞくとおまわりさんが2人いた。
若手の誠実そうなおまわりさんが即立ち上がり、対応してくれた。
一緒に通りに出ながら、
「あ〜そこなら、この道をまっすぐ行って、1つ目の信号を左に、その先突き当たりを右に、3つ目の交差点をね・・・」
「ちょ、ちょっと待ってください」(的確なんだろうけど、ギブアップ!!)
その様子を見兼ねた、もう一人のベテランのおまわりさんが近寄ってきてあるものを「見せて」くれた。
それは、一枚の地図。
その地図を指差しながら、道をたどってくれた。
「わかった、これなら行ける!^^」
そう。
人は「見えると、分かる」んです。
「分かると、動ける」んですね。
見えないものは不安でわからない。だから動けない。
口頭だけでポンポン伝えるより、書いてあるものを見せた方が相手は”早く”動けるのです。
筆者はそろそろ世の中の「伝わらない」問題に終止符を打ちたいと思います。
「1分で話せ!」とか口頭で伝える技術を磨くことも大切ですが、今この時点でシンプルに書いたメモを見せていく方が、カンタンで手っ取り早いのです。
ちなみに、あなたの日頃のコミュニケーションのスタイルを振り返ってみると、先のたとえ話でいう2人のおまわりさんのどちらタイプでしょうか。
道がわからなくて困っている人の立場からすれば、
「さっさと見せてほしい」です。
・道がわからない人=あなたの部下である若手社員
・道がわからない人=サービスを売りたいお客様
・道がわからない人=言うことをきかない子供(またはお父さん)
などと置き換えて考えてみるといいかもしれません。
あらゆる仕事は、その先に必ず人がいます。
筆者のようなフリーランスですら、自己完結する仕事は皆無です。
すると、相手にいかにポイントを掴んで手っ取り早く動いてもらうのか、の連続ですよね。
結論、”見せる”ほうが早い。
ここに気がつくと、仕事のコミュニケーションは劇的に変わってきます。
デジタルツールは日々多様化し進化していきますが、アナログな側面の工夫を多くの人は見落としています。
チームのリーダーであれば、部下に動いてもらうコツもここにあります。
「見せるメモ」をささっと書いて用意しておく。たったこれだけです。
人に伝わらないよ〜、言いたいことをうまく表現するのが苦手だよ〜と思っている方にオススメのカンタン改善策です。
地図(マップ)コミュニケーション。
試しに伝えたいことをメモした紙を、相手と見ながら、指差しながら共有を図ってみましょう。
・売りたいときも
・教えるときも
・連絡のときも
・相談のときも
・報告のときも
・褒めるときも
・叱るときも
・感謝のときも
・健やかなるときも、病めるときも、、冗談です^^
あなたのコミュニケーションに足りないのは、
「スキル開発」ではなくて、実はたった1枚の地図(メモ)の用意だけなのかもしれません。
いつも手元にメモを。
あなたの思いは「伝える」より「見せる」んです。
今、のあなたから始められることですよ。
では^^