逆転の目線を持とう。
年初は顧客先のキックオフミーティングのファシリテーションをしている筆者です。
高い目標を掲げるのが好きな組織、苦しむ個人
年初は目標や豊富を掲げる組織や個人が多いと思います。
あなたの会社や、あなた自身はいかがでしょうか?
筆者も数多くの企業で適切な目標設定やビジョンの策定を指導、サポートしてきました。
えてして、経営者は高くチャレンジングな目標を掲げたい欲求があります。
常に上昇志向であり、理想を語ります。
たしかに、企業組織というのは現状維持を志向した時点で、衰退の道が始まります。
いつも上昇を目指すのは、正解なのです。
しかし、筆者がサポートする中小サイズの企業組織でいうならば、程なくしてほぼ理想と現実のギャップに打ち負かされて心が折れていくケースが散見されています。
「目標」と聞いて、あなたの心は踊りますか?苦しくなりますか?
新たな目標を立てる前にすべきこと
筆者がサポートする際に行っていることがあります。
自分(自分たち)の直すべき考え、習慣、癖を洗い出して眺めること、です。
つまり、上ばかりを見るのではなく、足元をしっかり見つめて認識する。私たちは物事を認識することで、自発的に止めようとか、直そうと決意するものです。
実は目標設定よりも「1個悪い癖を直す」「1つ手放す」だけで物事がスムーズに展開していくことは多々あります。
エレガントな表現で高い目標を掲げるよりも、領収書提出の締め切りを全員が守る!このことで仕事の効率が高まり、職場全体が前向きになってくることもあるのです。
こういった現実を数多見てきた筆者にとっては、過大な期待を掲げて苦しむよりも、目の前のことを丁寧に淡々と修正しながら進む方が結果的に上昇していくのではないか。
経験上、そう思うのです。
組織も、個人も
もちろん理想や目標自体を持つことは良いことですし、ツールとして推奨します。
しかし、上ばかり見ないで下への目線も大切にしたいものです。
あなたにとって大事なこと、進化のタネは案外「足元」にあります。
2019年、あなたの組織やあなた自身の「最初のスモールステップ」は何でしょうか?
まずそこだけで良くないですか?
そこに専念するだけで、新たな現実が始まりますから。
どうぞご参考までに。
最後に、ふと思い出した名言を。
「最も重要な決定とは、何をするかではなく、
何をしないかを決めることだ。」
(Apple創業者 スティーブ・ジョブズ)