KOMA NOTE

”軽やかにシンプルに生きていく”考え方や実践をフリーランスの人材育成クリエイターがつづります。

あの頃、ぼくは毎日つけ麺を食べていた。

W杯で、日本がまさかの初戦勝利。久しぶりに代表戦で興奮しました。

4年に1度のW杯がくるたびに、ぼくは思い出すことがあるのです。
もうだいぶ昔になりますが、2002年日韓W杯の時、あなたは何をしていましたか?

ぼくはちょうど最初の会社を辞め、無職でした。
次の仕事がないまま辞めたので、結果約3ヶ月間のプータロー生活。

当時28歳のプータローがどんな毎日を過ごしていたか?
朝起きてTVでサッカー観戦、昼は近所の行列のできるつけ麺屋へ。
お腹いっぱいで帰宅し、軽く昼寝後、再びサッカー観戦という夢のような毎日を送っていたのです。

そう、ちょうど、プータロー期間が日韓W杯と重なっていたのです。
意外に日本が勝ち上がり、ぼくの転職活動はズルズルと遅れをとっていました。
(振り返るたびに、コイツなかなか恐ろしい奴やなとかるい震えがきます)

無職で今後が不透明という現実を考えるとやはり不安だったのはたしか。
しかし元来楽天的な性格上、このW杯が終わってからが、”絶対に負けられない俺のW杯が始まる!”とか自分に都合のいいように思っていたのでしょう。


「結果的に」その通りとなり、後の転職活動でぼくは人生の転機となるコンサルティング会社にゴールインし、その後堕落していくことなく、おかげさまで独立し今に至ります。

あのつけ麺の毎日がなければ、大阪に来ることも、妻や子供たちに出会うこともなかった。当然現在のフリーランスで充実した日々も経験できなかっただろう。

 


再びW杯がやってきた。
不思議だが、当時あれだけ毎日食べたつけ麺の味は覚えていない。店の名前も。


今サッカーに夢中の小2の息子とボールのパス交換をしながら、ぼくは笑いながら話す。


「昔な、日本でW杯があったとき、パパは仕事もせず毎日つけ麺食べていたんだ。」


「なにやっとんねん!?」

 

人間万事塞翁が馬
だから、今がある。