KOMA NOTE

”軽やかにシンプルに生きていく”考え方や実践をフリーランスの人材育成クリエイターがつづります。

1日3笑い。

「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」

 

そう言ったのは「幸福論」という名著を書いたフランスの哲学者・アランという人だが、あなたは1日に何回腹から笑っているだろうか。

 

月1回ペースで、ある企業の若手メンバー対象に講座をしている。
一人ひとり自分の目標を書き出そうという時間に、
シートに向かって彼は悩んだあげく、「1日3笑い」と書いた。

そりゃ笑うことは大事だけど、、、と思いつつ、何か違和感を持ちながらもその場では少し様子を見てみようと思った。
その後、立てた目標に対して、日々どんなアクションを行い、どんな気づきや変化があったのかを週に1回報告してもらっている。

「1日に3回笑うこと」。
これ、あなたは目標として簡単すぎると思う?
簡単すぎるぜ、もう少し目線を上げてさ、、とぼくは正直感じていた。


人のアウトプットに批判するのは簡単だ。
だからぼくはポリシーとして、まず自分がやってみてから経験に照らして感じたことを併せてフィードバックしようと思った。

先週、1日に何回笑っているかをカウントしてみた。
どうだったと思う?

 

愕然とした。意外に笑っていない(笑)
平日のある日なんかは、1回も笑っていないのだ(心から)。

もちろん、自宅で幼い我が子相手に笑みは浮かべたりする。
しかし腹から笑ったりしていない。
この事実に愕然としてしまった。

実は結構むずかしいのだ。「1日3笑い」という目標は。
この所感をそのまま彼にメールで送った。「3回笑うために、工夫しよう。一緒に。」と添えて。


受け身的で無意識な自分のまま、笑えることはなかなか少ない。
笑うには、主体的に動いて物事を多面的に考える必要がある。
結構クリエイティブな頭の使い方が必要だ。

最近のあなたは、1日何回笑いに出会えているだろうか?笑いを掴みに動いているだろうか?

笑う角には、福来る。

主体的になろう、とか漠然というよりも、
「1日3回笑うこと。」
このゴールの方が、もしかしたら人は成長できるのかもしれない。もちろん幸せも。
気づかせてくれた彼に、感謝したい。

 

幸福論

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