KOMA NOTE

”軽やかにシンプルに生きていく”考え方や実践をフリーランスの人材育成クリエイターがつづります。

部下が育つ「たった1つ」のこと。

管理職のあなたへ。

「もし部下の成長のために、”たった1つ”のことしかできないとしたら、何をしますか?」

 

現在はたったひとりでコンサルタントをしている僕ですが、かつては組織の管理職として、部下育成にも尽力していました。新卒、中途、男女様々な人材の成長を支援していた時期があり、その悪戦苦闘の経験が今の仕事につながっています。たくさんの失敗、かすかな成功。でもみんな成長し活躍してくれました。縁あって僕の部下となったかつての仲間たちには、今でも本当に感謝しています。

 

さて、今お会いする経営者のぼやき、いや課題の第1位はほぼ「人材育成」のことになります。

「人、育たねぇよ。人を育てられる人がいねぇんだよ。。。」

 

だから、まだやりますか?管理職研修。

自分の仕事の一部を否定するようですが、従来の情報伝達型ならば、わざわざ集合する必要はありません。そもそも1日とか時間をかける余裕は中小企業にはむずかしいはず。今の時代、情報はいくらでも手にできます。

そして自分の首を絞めるようですが、研修はよほど工夫と覚悟をしないと、結果には結び付きにくいでしょう。それは今までの研修してきた過去を振り返れば分かりますよね?

何より、研修、受けたいですか?あ、いうてしもうた…

 

しかし、人が育つ魔法のようなソリューションが欲しい気持ちはわかります・・・

もちろんそんなものはありませんが、かつて自分が管理職時代にやっていた”あること”を今日はお伝えします。参考にしていただけたら幸いです。

 

それは何か?キーワードは、

「たった1つ」。

たった1つあることをする、以上終わり。こんな感じです。

でもバカの一つ覚えのように、毎日繰り返します。そのたった1つを。現代は情報爆発時代、アレもコレもとノウハウを追い出すと、知識メタボになるだけで行動は変わりません。今日も明日も迷走するだけです。

 

物事はシンプルに、シンプルに。いつも「たった1つ」であることが、物事の成果を変えるものです。

 

ではお待ちかねの、部下が成長する管理職の「たった1つ」とは?

 

 

 

 

「毎日、部下のノートを見る。」以上です。

・お客様とどんなコミュニケーションをしているのか?

・会議でどんなノートをとっているのか?

・仕事や頭の進捗具合・・・

 

見たことあります?もしも見たことないのであれば、「はいノート、見せて。」ですよ。毎日ノートを見ていると、ある大切な真実に気づきます。

 

「ああ、ワシは部下のことなんにもわかっていなかったのぉ・・」と。

多いのです。わかったつもりで注意したり指導したりしている管理職が。

何で伝わらないのか?行動が変わらないのか?と年中悩むあなたに一言、言っときたい。

 

的がズレてんですよ〜旦那。

 

まずは、部下のノートを見せてもらうことから始めてみてはどうでしょうか。ビジネス書などには決して書いていない、部下の真実がそこにあるはずですから。

部下の本当の課題、ストレス要因、アドバイスポイント・・・別に何か気の利いたことなど言わなくていい。ましてネガティブなフィードバックなどもってのほか。最初はノートを見ながら普通に質問したり、確認したり、感じることを相手に手渡すことから始めてみてください。3分もあればできます。どんなに忙しくても3分は時間取れますよね?

そのたった毎日の3分間が、部下を理解し、成長を下支えする分岐点となるのです。

 

最後に。こんな質問をよくいただきます。

「わたしの部下、ノートとってないんですけど・・その場合は?」

 

1冊ノートを渡してください。

ノートを取らない=思考しない、ような仕事は早晩AIやロボットに置き換わるでしょう。どんな仕事であっても知的生産していく要素はあります。その要素は増えてきてるはずです。ノートとは第2の脳と言われます。ノートに書くことは考えることと同義なのです。ぜひその部下のためにもノートを持たせ、書かせ始めてはいかがでしょうか。

ノートを活用することで、仕事の成果は確実に変わります。

 

・・・・まさか、管理職のあなたはもちろんノート、とってますよね?

今度、よかったら見せてください。活用のヒントも差し上げますね。