1対1という基本姿勢。
こんにちは、駒込浩明です。
『何事も、1対1からはじめる。』
これはいまの私が人と対峙する際の基本姿勢です。
かつて会社員だったころの仕事場面では、1対2や2対2、ときに3対3といった複数で話し合う場面が多くありました。
複数での話し合いというものは、盛り上がりはしますが、すこし冷静に考えると、
「何かを得た」実感が薄いことも多々あります。
「共有」という言葉は便利な反面、時として水の霧吹きでシュッと空中に吹いた程度で消えていくような意味合いとして使われているような感覚ってないでしょうか。
昨日は、ある企業にて1対6というプレゼンの場(もちろん私が1です)でした。たまに大企業に伺い名刺交換をすると、未だに個人事業主は軽く見られます。あ〜会社の看板って相当強力な鎧だったんだなとしみじみ思うものです。でも、そんな重たい鎧を捨てて、ふんどし一丁で世の中と対峙している今の私はさわやか8×4並の爽快感なんですけどね!
さて、1対6だろうが私の基本姿勢は変わりません。1対1として話すのがコツです。1対6としてプレゼンをしてしまうと、話す方もぼんやりしますし、聞く側もぼんやりと聞いてしまっているもの。やぼったい時間だけが過ぎていきます。まして私は何の看板も持たず個人で勝負している人間です。センターピンがどこにあるのか、本質的な論点は何か、決定権者は誰か等々を瞬時に見極め、その1点に向かってプレゼンをします。
たぶんサラリーマンの時の10倍は研ぎ澄まされたプレゼンをしていると思います。別にスキルの問題ではなく、スタンスの違いだと思っています。
こう考えます。1対1でしか仕事は前に進まない。あらゆるプロジェクトの最大ポイントは責任の所在を明確にすることです。数人でいつも進めることのデメリットは責任の所在が分散されていくことだったりします。分散すればするほど気持ちも分散していくもの。例えば自分に否定的な方がいる、誰かを説得したいなど「ここぞ」という時は私は無理を言ってでも1対1で向き合うようにしています。その際はメールでもなく、電話でもなく、直接会うことが大切です。
1対1で話した時に生まれる「ほんの小さな共感や約束」がものごとを前に進めるのです。複数間でのふわっとした共有ではなく、人と人が目と目を合わせ、心と心を開いた1対1での理解、共感、約束こそ本当の人間関係につながり、次のチャンスを作るのだと思います。それは相手がどんなにポジションの高い方であれ同じです。
”私はひとり”である。
仕事における自立の出発点とは、この言葉にあるのかもしれません。
私は独立して4年経ちますが、誰にも依存せず、自分しか頼るしかない局面の連続の中で、「自立」という言葉が、決して理想でもなく高尚なものでもなく、自然にそこにある当たり前の言葉として身体についてきたように思います。何事もまずは自分で考える。自分で判断する。自分で行動する。もちろんいつもうまくいくわけではないのですが、ひとりであることはやはり自由であり無敵とさえ思うです。つまり、さわやか8×4なのです。
あなたも、1対1という基本姿勢から始めてみたらいかがでしょうか。組織にいてもこの基本姿勢は取れます。別に孤立しろ、というわけではありませんよ。私もあなたもひとりであり自立した点です。そう思えたらなんかフットワーク軽く動けるような気がしてきませんか。
最近あなたがプライベートも無いほどがんばっていることを存じ上げています。もしも上手くいかない、空回りしてきたなぁ、と感じはじめたらあなたなりの基本姿勢にかえる、そんなことをしてみてください。
その中に1つだけ、いま一番大事な方との1対1もぜひ取り入れて。
今日も笑顔を忘れずに。