KOMA NOTE

”軽やかにシンプルに生きていく”考え方や実践をフリーランスの人材育成クリエイターがつづります。

耳、ひっぱっちゃえば?

思考整理コンサルタント駒込浩明です。

 

企業研修の仕事に携わってかれこれ15年になります。研修講師をする際には、いかに参加者の気持ちを引きつけるかが大事。笑いでつかむ。親身に語りかけるように話す。相手の頷きを作るようなたとえ話をする。時には手をオーバーに振り上げて情熱的に語る・・・

ああ、、いろいろ研究しましたよ。そういったパフォーマンス技術は大事ですからね。

 

しかし、そんなことよりもよっぽど効果がある本質的な「あること」に昨今気がつきました。私の関心は、もはや魅せ方やパフォーマンスではありません。

 

それは実は前からうすうす分かっていたのです。なぜなら、研修に参加する企業パーソンたちをもう1万人以上見てきていますから。

 

その「あること」とは??

 

 

 

カラダのストレッチ。

 

 

 

誤解を恐れずハッキリ言うと、多くの方の身体がカチコチなんです。特に管理職は。あなたはどうですか?たぶんアタマもカチコチになっている方も多いのです。頭の学びに入る前に、数分のストレッチをみんなで行う。たったそれだけで、表情や姿勢が変わり、言葉が出てくるようになります。思考は言葉で行いますから、言葉が出てくるということはアタマが回りだしてきた、ということ。

 

私のほんとにたわいない余談にも笑って付き合ってくれます。カチコチのまま、セミナーを進めても、たぶん頭と心が受け入れないってことも多いんじゃないかな、と思うのです。

 

そしてもうひとつ。これは人をよく観察していないと分からないのですが、

 

 

 

呼吸が浅い。

 

 

 

あなたは今、自分の呼吸どうですか?最近、息を吐き切っていますか?

セミナー参加者の姿勢や声量具合で、呼吸の浅さがうっすら分かるのですが、ずっとパソコンとにらめっこしている事務の方、または営業パーソンに多い気します。おそらく下を向く姿勢、人間関係での苦悩、数字のプレッシャーなど様々なストレスフルな環境下でのお仕事が影響しているのでしょう。たまに「あの〜呼吸をお忘れでは」と囁いてしまいます。

 

生きる上で、深い呼吸は大事です。酸素が十分に頭にいかないといいアイデアは出ません。ちなみに商談や交渉ごとでいえば、一番呼吸の深い人がその場を制します。

 

 

でもね、なぜ私がこういうことに気がつくのか、ついたのか。

 

私自身が、すぐ緊張しやすく常に身体がカチコチ、浅い呼吸で酸欠気味の中ずっと仕事をしていた経験があるからなんです。当然よいパフォーマンスなんて出せません。表情も硬く、豊かな人間関係も築けるわけがありません。すぐ怒りっぽく疲れやすくなります。そんな時期がありました。

 

もしあなたもそんな状況だったら、大切なのは頭への「インプット」じゃなくて、身体の「リラックス」なのかもしれません。

 

ちなみに今の私は、ここ数年でかなり改善しています。就寝前にはリビングでヨガマットを敷きもくもくとストレッチをしながら身体と対話し、1日の中でも気づけば呼吸法をする毎日で、リラックス状態を維持できるようになってきました。まだまだ修錬中ですが。

 

(私と直接会った方で私の年齢を聞いて驚く方が多い、その理由はたぶんこの習慣かもしれません)

 

 

私が実践してみていいなと思ったことは、講座の最初に時間をとってみなさんと行います。ちょっとした呼吸法なんかやると1分程度でも表情が変わります。ストレッチもみなさん乾いた砂浜に水を撒くかのごとく素直に取り組みます。身体が欲しているようです。学びの体勢をつくった上で、セミナー本題に入るようにしています。

 

「心身一如」という言葉が昔からありますが、私は「身心一如」じゃないかと最近感じています。カラダから入る。明治大学教授の齋藤孝さんもよく著書の中で言っておりますが、頭を効果的に使うためにも、いつもリラックスしたご機嫌な身体をつくる。

 

そんなことが大事な時代ではないかと思います。

 

世の中にはいろいろなストレッチや呼吸法など、リラックスの方法があります。もし興味がありましたらこの週末、色々試してみてはいかがでしょうか。

 

 ちなみに「耳ひっぱり」。私はこの藤本さんに救われました。感謝しております。

1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり

1日1分であらゆる疲れがとれる 耳ひっぱり