言葉で説明できないこと。
妻と映画を観た。
「この世界の片隅に」。
もう観ましたか?
当初は60館程度でしかやっていなかった。(その後、じわじわ増えてきているそう)
配給会社の東京テアトルの株価が急上昇したニュースから本作品を知った。
直感。即、妻に行こうと誘った。
一言でいうと、
あなたに観てほしい作品だ。
本作品の概要は、ここでは省きたいものの、人が生きた何年間分の人生をドカーンと叩き込まれるような感覚が湧いてくる内容だ。絵のタッチ、BGMは優しいアニメなのに、リアリティがもの凄い。
その時代を忠実に調べ上げた細やかさがある。
本当にその人物たちがその時代を生きていたかのような感覚。
思った。
一番凄い感動って、言葉にならずにぼーっとしてしまうものだ。
泣くから感動ではないんだよなぁ。
なんだろ、今の僕ではうまく言葉で説明できないのだ。
ブログを書きながら何か出てくるかな、なんて思っていたが、どうやら無理っぽい。
面白いのだが、それだけではないのです。
人間の強さ。日常のありがたさ・・そんなものが沁み渡る。
たしかに泣ける。映画館の中には泣いているおじさんもいた。
でも本作品は、決して「泣けよ、泣けよココで」と無理に泣かせようとしていない。淡々と進む。
泣いちゃいけない映画だと思った。
泣いた瞬間に人は理性が働かなくなる。
泣きを増幅させるポイントをただただ探してしまう。
なんだろうか、上手く言葉で説明が難しいが、「そういう作品ではない」のだ。
安易に泣いちゃだめな作品なのだ。
(それは鑑賞する人の自由だけど)
この映画は、理性と感性を全開で観るべき作品なのだと思う。
一瞬のブームではなく、後世に残る作品になるでしょう。たぶん。
ちなみに本作品はクラウドファインディングで3000万円超の資金を賄ったようです。
何か価値を創造する際、これまでは社内で予算を獲得して挑戦する。そんな時代だった。
しかし、これからは社外で資金も調達し新たな価値を創る。
それが当たり前の時代なのでしょう。
結論。この映画は本年度NO1です。