KOMA NOTE

”軽やかにシンプルに生きていく”考え方や実践をフリーランスの人材育成クリエイターがつづります。

みんなもっと電話で話そう。

僕は電話で話すのが元々好きではない。

サラリーマンを辞めてから、かかってきた電話は基本ほぼ出ない。

自分のペースを乱されるのが嫌なのだ。無駄に緊張するし。

スマホは熱くなってくるし。

途中で電波が途切れ途切れになると、「もしもーし!」の連呼になるし。

どうして食事中にかかってきた電話の為に席を立ち食事を中断しなければならないのか?今時何かあればメールでお願いします、だ。

なので、僕のスマホ契約プランは「一番電話として使用しない人向け」にしている。

 

そんな僕だが、今週は月曜から連日、朝から晩まで「電話」でお話しをしている。

今のところ、数えたら30人の方と話し終えた。もちろん仕事だ。

内容は、先月行ったある大切なお客様企業での研修参加者へのフォロー。参加者は北は北海道から南は鹿児島県と全国の店舗で働いている方々。

先の研修は40名を超えるマスでの形、時間も限られていたので個別に対話などできずに終わった。

 

僕がフリーランスとして再スタートしてから大切にしている一つの基本がある。

コミュニケーションは「1対1」。

全国にいる、その一人ひとりとほんの少しでもいいので言葉を交わしたい。

そう思ったので、手段として苦手だが電話となった。

 

今回久しぶりに電話で多くの人と話してみて、色んなことに気づくことができた。

 

いうまでもなく、コミュニケーションはメール全盛。

電話でやりとりする機会自体がこの20年、10年、5年と加速度的に減ってきている。確かにメールは便利だよ。

その上で、結論をずばり言いたい。

 

みんなもっと電話で話そう。

 

メールは、お互いに使える時間でやりとりできる。

ということはゆっくり返事してOK。

つまり、すぐに、ライブで返答しなくていい。

すると、人は瞬時に決めなくなる。

僕たちはメールに頼りすぎて、決断のスピードが鈍くなっているのかもしれない。

 

対して電話はライブな決断を要求される。

唐突な質問や要望にも好むと好まざるに関わらず、

決めるしかないから決めるという状況に追い込まれる。

しかも話の文脈や相手の声のトーンから、即座に最適な回答をしなければならない。

必然的に決断スピードは磨かれる。

 

決断能力が磨かれるだけでなく、仕事でのコミュニケーションのスピード、効率が圧倒的によい。

電話しよろ、電話だとすぐ決まるじゃないか、なっ!

 

そういう意味では、もちろん電話よりも対面の方がさらに効果的。

表情の要素も加わるので同じ時間で伝わる感情の情報量がずっと多い。

なんでもかんでもコミュニケーションをメールを基本に添えるのではなく、

TPOに合わせて電話や対面も積極的に使い分けられたらいいよね、

改めてそんなことを感じた。

 

世間では近頃、会社辞めます、内定辞退します、をメールで済ます若者もいると聞く。同じフロアで働く職場の仲間にもメールで相談や連絡をするのだという。

えぇい直接言いやがれ!と言いたくもなる。

ちなみに職場で分からないことがあると、

知恵袋(ネット)で調べていた若手社員がいたという笑えない話もある。

隣の人に聞けよ!

 

そんなネットやメール慣れした若者の訓練として、

ぜひ「電話100本ノック」とか古典的かもしれないがいいかもしれない。

決める力を養える。電話というライブなコミュニケーションはその場で自分の課題が浮き彫りになるから。

何食べたい?え、なんでもいいっす。じゃなく「ハイ、天ぷらそばです!」と即答できる若手が生まれる。僕自身も改めて決断スピードをアップしたくなった。

 

電話というものも、悪くない。

 

そして、いま僕が30人と電話で立て続けに話しし終えて一番感じていることとは、

 

 

元気をもらえたこと、だ。

これは意外だった。電話苦手だし、正直ヘトヘトに疲れるものと思っていた。

しかし、気づけば僕は1つ1つ電話を終えるたびに前向きに元気になっていた。

今、声はかすれてイガイガしているけど、心はスッキリ軽やかだ。

電話で直接話すからこそ、伝わり合うものがあるのだ。

 

みんな、もっと電話で話そう。

 

M社の皆さま、忙しい中でのお電話、ありがとうございました!

年明け、また会いましょう。

 

 

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