組織よりチーム。
先日、ある県が主催する6社コンペに某広告代理店の皆様と参加した。
15分でプレゼン、10分質疑応答。こんなかっちりしたコンペなんて、数年ぶり。
面白かったのは、4人の面接官がみな総じて無表情でプレを聞いていること。
そうなると・・・笑わせたくなる、無性に。つい笑わせることがゴールに置き換わりそうな衝動を抑えながらプレゼンをした。
にしても、わざと顔に出さないようにしているのだろうか。
べつに普通にすりゃいいのになぁ、人間だもの・・・
さて、結果はいかに。
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現在フリーランスとして活動する私は、まったく一人でお客様とする仕事もあるが、今回のように誰かとタッグを組んでお客様に価値創造していくプロジェクトのケースもある。
会社員も、フリーランスも、結局はみんな分業。
抽象度をグン!と上げれば、僕たちは社会という大きな大きな組織から、それぞれの持ち場を任されているだけなのだ。フリーになりたての頃は、気楽な反面、拠って立つ組織がないことに寂しさがこみ上げてきたこともある。しかしこの認識に立てたとき、社会をもっと自由に動き回り、人に働きかけていく面白さ・自由さがあることに気がついた。組織でないと大きなことはできない、と思っていた会社員時代。しかし今の認識は違う。
組織より、チーム。
明確に使い分けるような言葉でもない。しかし僕は最近「組織」と言わなくなった。単純に組織から離れ、一人になったからかもしれないが。
組織という表現には、どこか固定化された内と外を分ける壁のようなものがある。
一方チームという表現だと、目的に応じて壁なんか一瞬で崩していけるオープンさ、誰とでも組める柔軟さを感じる。
組織の一員だったころは、組織というわかりやすい構造の中で、やるべきことがハッキリしていた反面、良くも悪くも常にその制約の中でのみ可能性を考えるという思考の狭さがあった。
しかし、今はいつも「チーム感覚」で仕事をする。目的立脚で様々な方々にオープンに働きかけ、結びつけ、現実を動かす可能性を広げられる。そこが面白い。時限解散という前提が、また人間関係もカラッとしゴールに集中できる。
いつもチームとして、関わる。
一瞬で人と人の壁をなくす単語なのかもしれない。「チーム」。
いい仕事をする秘訣は、組織よりチーム。
こう考えるとあなたのまだ見ぬ隠れた可能性にも出会える気がする。
もちろん私の持ち味も出しやすい。
窮屈な箱の枠なんかにこだわっている時代ではない。
組織図というのはつどつど ”便宜上” あるだけなのだ。
自らチームを作ろう。チームで仕事を進めよう。
今日も笑顔を忘れずに。