しあわせの基準。
今年のGW後半は、愛知県の知多半島に家族旅行をしてきました。知多半島、それほど過度な期待はしていなかったのですが、食べ物は美味しいし、観光施設は驚くほど安いし、地元の人たちは優しい。子供たちも大はしゃぎで楽しい旅行となりました。
海の見える小高い丘にあるフレベールラデュというカフェでパフェ。
水遊びでオシッコビーム。(JAあぐりタウン元気の郷、ここが美味い安い、子供がたのしい!のです)
宿泊した「まるは食堂」の温泉に入った後あわてて外に出て、太平洋に沈んでいく夕陽に間に合いました。(娘の靴が反対になっている、笑)
旅行の帰り、車のバックミラーに映る家族の寝顔を見ながら改めて思ったのです。
しあわせの基準が「私だけ」ではなく、「私たち」にあることを。
家族旅行は、いろいろ大変な面があるけど、たのしいことも沢山あって、大切なことに色々気づける機会ですね。
あなたはこのGWでどんなことに気がつきましたか?今度教えて下さいね。
ラストのもう一つの意味。
先月末、ある顧客企業の社員成長支援プロジェクトが終了した。いつもそうだが、終了した後にあれもこれも伝えたかった、もっとこうすればよかったと反省点は尽きない。その気づきやモヤモヤは次の新たなプロジェクトの種になるので、しっかり記録する。いつもプロジェクトの参加者には言う言葉だが、「曖昧な記憶に頼らず、記録に頼れ!」記録によって僕の企画するプロジェクトは年々ブラッシュアップされていく。
というのは、僕からの視点。
1年間参加したあなたの視点とすれば、「あーやっと耳の痛いフィードバックが終わった、もう毎週提出しなくていい。ふぅ〜乾杯!(笑)」。その安堵と開放感に包まれながら、段々ビフォアの状態に戻っていくのかもしれない。かつてダイエットや受験勉強もそうだったように。人はある到達地点の達成感を覚えると、その後は本意でなくとも下り坂を経験することは枚挙にいとまがない。
と、あえて陰の視点で。従来の企業研修が越えられない壁がここにある。その壁を越えるための鍵は「言葉」にある。やはりいつの時代も言葉が世界を創っていく。
1つ質問したい。あなたはラストのもう一つの意味を知っているだろうか。大半の人は「終わり」「さいご」と言うだろう。辞書を引くと、実はもう一つの意味が書いてある。
「続く」という意味である。
終わりの始まりという言葉があるが、ラストとは「続く」つまり「再スタート」なんだ、という解釈を取る方が今後の活力にふさわしい。
2017年を突き抜けようと決意したあなたには、終わりという解釈は不要だ。
GW明けの再起動。今度はあなた自身が織りなす本当のプロジェクトの始まり。
バットを思いっきり振れる4番打者になってほしい。心から応援しています。
仮説思考とは思いやり。
これから営業という仕事を始めるあなたへ
「仮説が大事って言われました。仮説思考はどうやったらできるようになるのでしょうか?」
仮説思考、ですか。そうですね・・
たしかに正解がない成熟社会というのは、仮説を立てていくことで問題の把握や解決のスピードが上がります。そして学びが増えるのがメリットです。できた方がいいと思います。
でも、その・・小難しそうなビジネス書に書いてあるような”仮説とは、仮の結論で”とか言ってみるのもいいのですが、しばし書を閉じてみませんか。
それより大切なことがあります。
それは、『今日会う人たちや身近な家族が今、なにを考え、感じているのかをひたすら想像してみること』です。
どうしたらその人が喜ぶのだろうか、を考えることこそが、ビジネスにおける仮説思考の実践的なトレーニングになります。
仮説思考とは、「思いやり」なのです。
思いやりとはどこから生まれるか、それは関心です。平たく言えば、ある対象を好きになることです。人は関心がないことは、何万回見ても、見えていないものです。例えば、いつも行くコンビニの看板にあるロゴって書けますか?ちなみに僕は7の付くコンビニを多用しています。
大切な人、好きな人に対して、僕たちは自然に頭と心を働かせていると思います。例えばパートナーと結ばれる時、あなたは最高にハッピーな仮説を立てていたはずです。
営業という仕事で大切なのも、どれだけ相手の気持ちになりきって考えられるか。「頭の理屈」よりも「相手の気持ちに寄り添う心」からスタートしていくと仮説は浮かんできやすいと思います。ハート→言葉→論理、こんな順番です。
ちなみに僕自身がここ数年直面している子育てというのは、毎日が仮説検証の連続です。最高のトレーニングになります。(サイコーに精神的に参る時もありますが)
ぜひ今日は、あなたがケアしたいなぁと感じている身近で困っていたり、悩んでいそうな1人の仮説を立てて、ほんの少し相手が喜ぶ働きかけをしてみてはいかがでしょうか。
たとえうまくいってもそうでなくても、あなたは大切な何かをそこで学び次に活かせるはずですから。
仮説思考は、あまり理屈っぽくならずに「好き」から始めてみてください。
営業であれば、相手の会社、お客様個人の好きな点ってなんだろう、から。
よかったらこんど僕は仮説をいつもこんな風に立ててますよ、って紙一枚使ってお見せしますね。
僕は(私は)はたらいているのだろうか。
給料が安いとか、(正当な)評価をされていないと嘆くあなたへ。
息子3歳の時のある朝、素朴に聞かれた。「パパ、おしごとってなーに?」
子どもというのは時々、親を試すような問いを投げかけてくる。
瞬間頭の中に浮かんだことは、「お前たちを食べさせること」「お金を稼ぐこと」・・・でも、次の瞬間思った。
なんか、違う。どれもこれもどこか薄っぺらい。
たぶん通じないだろうし、わが子には父として何か本質的な答えを手渡したい。
いったいなんだ、しごとって。
あなたなら、なんて答えるだろうか?
考えた末その日の夜に、僕は息子にこう答えた。
「しごとってね、こまっているひとをたすけることだよ。」
だから、パパはもしも今日1日の中でこまっている人をだれも助けられなかったら、おしごとをしたことにならないんだ。こまっている人が笑顔になって「ありがとう」と言われたら、パパはおしごとをしたことになるんだよ。そしてたくさんの人を笑顔にしていくと、あとからね、「おかね」というかたちになってかえって来るんだよ。
「うわー、ぼくもはやく”おしごと”したい!」
だったら、ようち園でだれかこまっている子がいたら、たすけてあげて。
それがおしごとのはじまり!
今でもこの定義を基本に、僕は仕事や働くということを捉えている。
そもそも仕事の語源は、事(こと)に仕(つか)えること。
働くの語源は、傍(はた)を楽(らく)すること。
つまり、どちらもお金を稼ぐとか、高い報酬をもらうなんて意味は含まれていない。
本質的な意味は、「誰かの何かのお困りごとの解消にお役に立つこと」なのだ。
この意味に照らして、あなたの現状を率直に伝えるならば、
まだまだ、あなたは役に立っていないのだ。
ただ指示されたことをやるのは仕事とは言わずに、世の中は「作業」と呼ぶ。
作業は誰でもできることが多いから、賃金も低い。いずれその多くがAIやロボットに置き換えられていくだろう。
仕事とは、自ら見つけ、創り出していくこと。
この違いを明確に分けられるようになろう。
ちょっと言ってること、厳しいですか?
世の中はシンプルだ。
たくさんの人が喜んでいるかどうか、と収入は比例している。
一流のハリウッドスターやプロ野球の選手が桁違いの収入を得ているのはなぜか。大勢の人が求めている映画や試合に出ることで、世界中の何百万人もの人を喜ばせているから。
もらうことばかり考えて不平不満にするよりも、まずはどうしたら目の前の人のお役に立てられるだろうか、喜ばれるだろうか、その一点に集中して毎日仕事に取り組んでみてはどうか。
『今日の僕は(私は)はたらいているのだろうか?』
この問いに毎日向き合う。
それだけでいいと僕は思う。
フォーカスして生きる勇気。
浅田真央選手の引退会見がありましたね。
民放テレビ局は生で放映していたようです。
今やフィギュアの試合がゴールデンタイムで当たり前のように放映されるようになったのは、彼女の存在があったからではないでしょうか。
それだけ多くの国民に愛されたアスリートだったのでしょう。
何より、昨日の会見を見た方の多くが感じたであろう、まだ26歳にして、あの存在感と言葉に滲む成熟感。
「ひとつのことに打ち込んだ努力は
報われると感じています」
彼女の言葉のひとつ。
シンプルだけど、本当にやった人にしか言えない言葉。
浅田選手は21年間フィギュアスケート1つにフォーカスした人生を送った。
金メダルという1ゴールを定めて、それを生き抜くってことをやってきた。
やはり一流のキーワードは「フォーカス」なのだ。
仕事でもそう。質を上げるには、できるだけ少なくやること。1つに絞る。
空回りする人ほど、アレもコレもと中途半端に手を広げて出してしまうもの。
浅田選手の会見を見ながら決意した。
この春、改めて《大事な1つに絞る》。他はバッサリと捨てていこう。
捨てる、やめる、減らす、削る、断る。
まだまだ続くであろう成熟トレンドを生き抜く上で、会社にとっても個人にとっても必要な方向性だ。特に僕のように40代に突入した大人は「捨てる」ことができるかが問われているとひしひしと感じる。
生きる強さとは、捨てて捨てて「1つの事実にフォーカスする」ことから生まれてくるんじゃないだろうか。改めて自問してみたい。
浅田さん、
本当にお疲れ様でした。
あなたの絶え間ない努力、
1つのことに捧げる眼差し、
金メダルを諦めない挑戦心、
観る者にたくさんの感動を与えて頂きました。
ありがとう。
そういえば、歳を取るごとに桜の美しさを感じるようになってきました。
てんしゅかく。
古くから新人教育の場で言われる「ホウレンソウ」。
その功績を認めつつも、あえて異を唱え、自ら新入社員の行動3原則を提唱し対抗している方がいる。
本人曰く、なかなか世間に広まらないそうだが、
僕はその3原則を聞いて多いに納得した。シンプルに大切なことがまとまっている。
それは・・・「てんしゅかく」。
てん=テンション。まずは元気がないとダメ。
しゅ=修正。間違いを指摘されたら素直に直せること。
かく=確認。ミスの原因のほとんどは確認不足だから。
もしも、この3原則を実践できる新人がいたら、僕はぜひ一緒に仕事したい。
あなたもそう思いませんか?
しかし、3つのうちどれかひとつでも欠けるとガラッと印象が変わる。
元気はあるけど、何度も同じ間違いをする、とか。
修正は素直にできるけど、とにかく暗い、とか。
こういう方いますよね、職場に。
「てんしゅかく」キレ、リズムも良くて時代にも合う3原則だと思いませんか?
そもそもホウレンソウは3つが切りきれていないと思うのです。
まぁ「なんでも自分勝手に仕事するなよ、俺に全て言え、言え、言え!」という周知徹底のためには適しているのだと解釈していますが。
明日から僕はある大企業の新人研修でナビゲーターを務めてきます。
今回はプログラム内容が決まっているので、それに忠実にやるだけですが、ここ数年、新人対象の研修をやる機会がなかったので、どんな新人の皆さんと出会えるのかワクワクしています。
どこかの職場・チームで、「てんしゅかく」試してみたいな〜。
unfinished business
やり残している仕事、課題。
いつの間にか転職は当たり前の時代です。私も転職経験があります。自分が進化するきっかけでした。大いに挑戦したらいいと思います。
しかし、今直面している壁、他者からの批判、否定から逃避するための転職は正直おすすめできません。なぜなら、環境を変えても同じことは必ず現れるから。必ず、です。
その壁や批判、否定を勇気を出して受け止めてみてはどうですか。受け止めた途端、その多くは自然に消えていくものです。
「逃げるから」壁はどこまでも追っかけてくるのです。
あなたのunfinished businessは何ですか?今日すべて書き出してみましょう。
よい週末を。