KOMA NOTE

”軽やかにシンプルに生きていく”考え方や実践をフリーランスの人材育成クリエイターがつづります。

帰省。

父の葬儀のため、実家がある岩手に帰省してきました。

妻と妻の両親、子供たちと。

ちょうど、雪降るわ、寒いわで、

子供たちは大喜び。

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葬儀は滞り無く終了。

父に色々な報告と今までの感謝を。

今更ながら、もっと親孝行したかったなぁ・・寂。

 

葬儀の場では数十年ぶりに会う懐かしい面々、近所の方、親戚筋の方。

とっさに名前は出てこないけど、相手は僕を覚えてくれている。

かつてお世話になった方々に突然会うことができ、お礼を伝えられる。

父が引き合わせてくれたのだろう。

 

今回の帰省で思った。

近しい人との別れというものは、

「時間の有限性」を教えてくれる。

やはり時間は長さではなく、濃さで捉えることが大事。

 

父は与える人だった。全て与え尽くして生涯を終えたような感じだ。

 

その生き様、継承しよう。

 

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関空に向かう飛行機の中より。

 

 

 

 

ありがとう。

昨日、入院先にて父が75年の人生に幕を降ろしました。

最後に立ち会うことはできませんでしたが、静かに息を引き取ったとのこと。

 

 

高度経済成長の時代をがむしゃらに働き尽くした父。ずるいことを最も嫌う人でした。

 

心身共にすり減らしながら子供3人を育て上げた父の偉業に、年を重ねるほどに、尊敬の念が高まります。

 

 

お疲れ様でした。

そして、ありがとうございました。

私はあなたの子で本当によかったと思っています。

 

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まずは、ハワイに行く。

クライアントに新年の挨拶をしながら、おなじみの「今年の抱負は?」と質問の交換をし合う。

そういう時、人はまんざらでもない表情を浮かべながら抱負を語る。

「英会話をスタートする」「沖縄マラソンに出る」「体重を10キロ減らす」

「家族と旅行に行く」「温めてきた新規商品をリリースする」等々。

(すべて僕の過去の抱負です)

 

そう、抱負=目標をなぜか決めて話したくなる年初の風物詩。

 

しかし、3日も経てば多くの人はそれをすっかり忘れている。実現した試しがない。

これまた毎年おなじみのこと。

ふとなぜだろうか、考えてみた。

 

たぶん。

ゴールを立てるとき、1年という時間軸は長すぎるのだ。

今の時代、1年間で状況は目まぐるしく変わる。

特にビジネス環境は。あれっと気づくと前提が変わっていることは多々ある。

 

それでも企業、特に規模の大きな企業では未だにいわゆるキャリア研修という名で、若手に先々の未来に向けた自分の成長を計画させるプログラムをしたりする。

人材育成を仕事にする僕にもありがたいことにたまに依頼をいただく。

 

基本、丁重にお断りするのですが・・。

そもそも今の時代、計画どうりに行くわけないから。ムリがある。なにもみんな集まってやるようなことではない。

そんな時間とお金あったら、別のテーマにしません?と一緒に考えます。

 

2017年という年も、今じゃ想像できないこと、これまでの常識がひっくり返るような出来事がたくさん起こるのでしょう。

政治、経済の混乱から大企業の不祥事、自然災害、新たなダイエット法まで。

そういえば昨夜、NHKでトランプ大統領が公式記者会見をしていた。

たまたま観たのだが、記者たちと口喧嘩というか罵り合っている新大統領の姿を観ながら、はやり色んなことが起こるだろうなと感じた。

 

話をもとに戻すと、ゴールを立てるなら、1年よりもっとくっきり見える手前に旗を立てる方が、たぶん人は動ける。まずはココ!と時間軸を柔軟に動かそう。

今だったら3月末まで、とかでミニゴールを置きたいもの。

世の中の喧騒に方向性を迷わないよう、仕事も暮らしもシンプルに。

 

というわけで、

僕は今年も力まずリラックスして1年を楽しみたいので、

3月にハワイに家族で行くと決め、チケット取りました。

 

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もちろん仕事もバリバリやるつもり、です。

 

 

「構え」を変えよう。

独立して5年。

振り返ればこれまで運良く仕事が途切れることがなく生きてこれた。

 

が、2016年は今までにない1年だった。

 

ひとつ告白すると、実は継続的に年間売上のほぼ40%を占めていたクライアントと取引をバッサリ中止する、という出来事があった。

いつかこういうことは来るだろうと想定していたものの、いざ現実になると、半日ぐらい血の気が引くものだ。

 

しかし、いつもクライアントに申し上げている言葉。

「問題とはチャンスであり、ギフト。」

この出来事にどんなメッセージが隠されているのだろうか、やせ我慢しながら小春日和の4月にカフェでノートに向き合い、何ページも書きなぐったことが懐かしい。

 

暮れも押し迫った今日、

部屋の掃除をしていてたまたまそのノートがペロンと開いた。

そこにつらつら書いていたことは・・・

 

「請けグセをつけるな」

「本当に自分のやりたい企画をはじめよう」

「受け身で構えず、こちらからぶつけにいけ。そっちの方が楽しい」

「仕事って企画を人にぶつけて、相手を揺り動かして作っていくもの」

そもそも、独立して何がしたかったの?」

「コマ・ショック」

 

もしかしたら我が家の経済的危機(コマ・ショック)になるかもしれなかった状況で、なかなかいいこと書いている(笑)。

あーそうだそうだ、受け身の構えに慣れきっていた自分の頬を引っ叩き、目覚めさせてくれた出来事だったのだ。

 

ちょーどよかった、これをきっかけに・・

今年の後半は、とにかくいろんな人たちに企画を「ぶつけた」。

ぶつけるのは勇気がいる。自分の甘さや未熟さを痛感する。

できればスマートに仕事が入ってくる方が傷つかずに済む。

 

しかし、そもそも仕事は相手を揺り動かして作るもの。

そうしてたまに傷つきながらもスタートしたプロジェクトは何本かできた。

たとえば「女性活躍推進」「働き方改革」のコンサルティングはその中のひとつ。

 

来年もチャレンジングな企画が控えている。

やはり、いつの時代も問題とはシンプルに「チャンスの到来」と読んだ方がいいらしい。

僕にとって2016年は本当に自分がやりたい仕事・企画を今までになく真剣に考えることができた1年だった。

 

本当にやりたい仕事・企画。

これは個人起業家ではなく、会社員だって同じなのかもしれない。

与えられた枠組みの中でやるだけでなく、枠を飛び越えて企画をぶつけていく時代はすでに始まっている。

だいじょうぶ。あれ間違ったな、と分かったらどんどん修正すればいい。

今までの請けグセを正解とする仕事中心だと、どんな業界でもジリ貧になるのはアッという間かもしれない。

 

「構え」を変えていこう。

もっと「ぶつける」「ぶつかる」仕事をしよう。

もしもあなたに仕事が来なくなったら、ぜひこのメッセージを思い出してください。

個人起業家は、仕事が来なくなってからが本当の始まりなのかもしれない。

 

最後に。

「ぶつける」ことで大事なこと。

人に対してぶつけるものは、自分が押したいこと、メリットあること、要求したいものばかりではダメなわけで。

感謝、思いやり、優しさ、こういうものこそ静かに、しかし熱くぶつけていくことを忘れてはならない。

 

やたら計算したり損得で考えるのはほどほどに。我欲を捨てて愛をもってぶつかる時に人は揺り動かされるものですから。

 

この地味ブログも今年最後です。

本年も本当に沢山の方々にお世話になりました。

コマショックならず、コマノミクス(笑)に転換していけたのは皆さんのおかげです。

来年も引き続き、僕はぶつかって仕事をして参りますのでよろしくお願いします(笑)。

 

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 今年最後の出張の帰り、新幹線車内から見えた「雨空と晴空の間(あいだ)」。答えは常に何かと何かの間にあるよね。

 

 

 

 

 

会社を戦場にしない。

「お客様のため」と言いながら、その戦略と戦術を腕組みし、険しい顔で考える。

 

このシーンにずっと前から何か違和感を覚えていた。

でも置き換える言葉が見つからず、

僕も戦略と戦術という言葉をクライアントに使っていた。

 

しかし、もう自分をごまかせなくなってきた。

そんなミーティングは正直、楽しくないのだ。

自分たちが楽しくないのに、顧客が楽しくなるわけがない。

何か大昔、男たちが戦っていた国盗り時代の古い男社会の競争意識と原理が未だ横たわっているようだ。

戦略・戦術という言葉を大切にし、

経営に当てはめ、勝ち負けにこだわる。

 

ハァ〜ちょっとしんどい。みんな顔色悪いじゃない。

そろそろ戦わない新しい思考の経済社会を創る時代に入っていいのではないか。いやすでに入っている。

 

もう経営に刀を持ち込まなくていい。

未だに会社が戦場になっていませんか。

その刀、「笑顔」と「温かさ」に持ち替えましょうよ。そろそろ。

戦わない方が、社員、顧客から支持を受けるから。

 

「笑顔」をもたらす方策を、社の中心にしよう。

なぜなら、「出会った人を幸せにすること」。

これがサービス業の本質だからだ。

 

戦略戦術を何に置き換えてもいい。

それが楽しいムードになるなら。

それが関わる人を笑顔にしていくなら。 

ちなみに僕は今のところ「企画」と置き換えている。

 

言葉が世界を創る。

あなただったら、どんな言葉に置き換えてみますか?

 

 

仕事とは準備に他ならない。

プロバスケットプレイヤーの田臥勇太選手をご存知ですか?

彼を特集したNHKの番組をたまたま観た。

ふだんの練習では、彼は開始2時間前に体育館に入る。

入念なストレッチ等、やるべきことがたくさんあるのだ。淡々と言う。

例えばバスケットシューズを履くのに15分もかける。

同僚は笑っていた。真似できないっすと。

紐を緩めたり、閉めたりずっと繰り返しながら、

その日の足にフィットする瞬間を探る。決して妥協しない。

彼のルーティンワークなのだそうだ。

 

6、7年前になるだろうか、

実は彼の試合を一度生で観たことがある。

試合前、他のチームメンバーがボールを触りながらウォーミングアップしている中、体育館の片隅でひとりずっとストレッチをしている小柄な人が居た。

それが田臥選手だった。

日本人で初めてNBAの試合に出場した方。

試合では、彼のプレイに魅了された。

 

田臥選手やバスケのことが詳しいわけではないけど、

例えるとサッカー界のレジェンド、三浦カズの姿勢にどこか似ている気がした。

野球でいえば、かのイチローや今年MVPを獲得した大谷選手か。

共通しているのは、誰よりも「準備」を大切にしていることかもしれない。

試合を点で捉えるのではなく、

練習や普段の生活と線でつながっていると考える。

だから先手先手で準備をする。

しかもごっつていねいに。

準備万端でアウトプットの機会を迎える。

だから高いパフォーマンスが出せる。

それが真のプロにとっての「あたりまえ」なのでしょう。

 

翻って僕の場合はどうか・・・

周到に準備した小ネタが全く受けない時なんて多々あるが、

2時間のセミナーだろうが1時間の面談だろうが、

準備は大切にしているつもりでいた。

 

でも経験を積み、場慣れしてくると、

その場の雰囲気を重視して準備したものをバッサリ捨てる技術も身につく。

しっかり準備しているからこそ、できることなんだが・・

しかし「先手、段取り、用意周到さ」など

最近フッと甘くなっている仕事があるかもなぁ。アレとかコレとか。

うん。過信だ。

僕のようなフリーランスは組織で働くのとは違い、

周囲からほとんどフィードバックをもらわない分、

自分を客観視し、内省する作業は極めて大切なルーティンワークだ。

 

深夜にビールと柿の種を食べながら、

田臥選手の妥協なき「準備」の姿勢に襟を正された気がした。

 

「仕事とは準備」。

それに他ならないと改めて肝に銘じよう。

 

 

PS、

純粋に田臥選手のファンになった。

Bリーグ元年。ぜひまた試合に足を運びたいと思う。 

 

言葉で説明できないこと。

妻と映画を観た。

この世界の片隅に」。

 

もう観ましたか?

当初は60館程度でしかやっていなかった。(その後、じわじわ増えてきているそう)

配給会社の東京テアトルの株価が急上昇したニュースから本作品を知った。

直感。即、妻に行こうと誘った。

 

一言でいうと、

あなたに観てほしい作品だ。

 

本作品の概要は、ここでは省きたいものの、人が生きた何年間分の人生をドカーンと叩き込まれるような感覚が湧いてくる内容だ。絵のタッチ、BGMは優しいアニメなのに、リアリティがもの凄い。

その時代を忠実に調べ上げた細やかさがある。

本当にその人物たちがその時代を生きていたかのような感覚。

 

思った。

一番凄い感動って、言葉にならずにぼーっとしてしまうものだ。

泣くから感動ではないんだよなぁ。

なんだろ、今の僕ではうまく言葉で説明できないのだ。

 

ブログを書きながら何か出てくるかな、なんて思っていたが、どうやら無理っぽい。

 

面白いのだが、それだけではないのです。

人間の強さ。日常のありがたさ・・そんなものが沁み渡る。

たしかに泣ける。映画館の中には泣いているおじさんもいた。

でも本作品は、決して「泣けよ、泣けよココで」と無理に泣かせようとしていない。淡々と進む。

 

泣いちゃいけない映画だと思った。

泣いた瞬間に人は理性が働かなくなる。

泣きを増幅させるポイントをただただ探してしまう。

 

なんだろうか、上手く言葉で説明が難しいが、「そういう作品ではない」のだ。

安易に泣いちゃだめな作品なのだ。

(それは鑑賞する人の自由だけど)

 

この映画は、理性と感性を全開で観るべき作品なのだと思う。

一瞬のブームではなく、後世に残る作品になるでしょう。たぶん。

 

ちなみに本作品はクラウドファインディングで3000万円超の資金を賄ったようです。

何か価値を創造する際、これまでは社内で予算を獲得して挑戦する。そんな時代だった。

しかし、これからは社外で資金も調達し新たな価値を創る。

それが当たり前の時代なのでしょう。

 

結論。この映画は本年度NO1です。